松戸市在住 50代 女性
主訴:手の異常な痒み、水疱形成、かぶれ
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30歳頃に「草」でかぶれて手にプチっと水疱ができ、異常に痒くなったのがはじまり。以来慢性の経過を辿っている。
季節の変わり目や庭仕事をした後、また睡眠不足の時などに悪化するような自覚がある。
長い間、刺激物の除去と酷い時には薬による対処療法によって対策をしてきたが、効果は一時的なものでしか無かった。
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※この症例はあくまで一個人の例であり、全ての方に同じように効果が出ることを保証するものでは一切ありません。ご本人からの承諾を得て掲載させていただいております。
初回施術 (2/27)
【1番痒みの強い時を10とすると初診時は6】
手掌・手指・手背(甲)・手首にかけて広範に発赤が見られた。そして痒い。
また写真では判別しにくいが、同部にはプツプツと湿疹が現れていて皮膚に触れるとザラザラと細かな隆起を触知することができた。
アラテックセラピーによる評価で、この日は『酸』に対するエラー反応の施術を行なった。
⇑初診時の状態。汗疱に関しては左手手掌(画像向かって右側)の皮膚コンディション変化がこの後と比較確認しやすいです。
2回目の施術 (3/6)
【痒みスケール6】
初回の施術後~翌朝までは赤みが少し落ち着いた感覚があったそうだが、一週間経って特に変化を感じていない状態で来院。
この日は『糖』へのエラー反応に対する施術。
また、この日の話の中で食べることに関しては問題がないけど「触れる」と痒くなる食べものがあるとのことでチェック。キウイ、パイナップル、マンゴー、ホウレン草、里芋、山芋など本人も自覚のある物へのエラー反応が見られた。
⇑慢性的に続く皮膚症状、赤みや湿疹が顕著
3回目の施術 (3/13)
【痒みスケール3~4】※薬併用
2回目の施術の後、しばらくは痒みも落ち着いていたがその日の入浴後に手の甲にまた痒みを感じたとのことだが、翌朝から出かけるまでの間もコンディションは良かった。
しかしながら、6日~この来院日の13日まで仕事が連続した結果、赤みが濃く増し範囲も肘下までまでと広がり痒みも増し、さらに指などに腫れも出現してしまうという状態になったそうです。
この間は痒みスケールが7~9まで再燃してしまったこともあり、来院の前日3/12に皮膚科を受診され塗り薬と飲み薬を処方されていました。薬を使用された状態で来院時の痒みスケールは3~4だったということになります。
一先ずこの日は予定通り『汗・汗腺』に対するエラー反応を施術しました。
今回のように症状が悪化を見せた時はチャンスだと考えています。何が引き金で悪化しているのか?の見当をつけやすいからです。
この方の場合「仕事が連続したタイミングで悪化した」ということが鍵でしたので細かくお話をうかがっていると、本人も直接触れないように注意はしているものの、業務上どうしても軽く「漂白剤」に触れてしまっているのでは?という可能性が出てきました。
関連物質を再度調べると、『漂白剤』『界面活性剤』に対しては見事にエラー反応が検出されました。施術効果を邪魔しないように、施術翌日に仕事が無い日を次回の『漂白剤』の施術日に設定してこの日は終了です。
⇑赤み・腫脹・痒みが増強した後、ステロイドを使用しやや落ち着いた時の画像
4回目の施術(3/22)
【痒みスケール0~3】※薬併用
『汗・汗腺』に対するエラーの施術後、薬を併用している状態ではあるが、痒み・赤みともに減弱。腫れも消退しています。
職場が暑くなることもあり、主訴とは別の部位で鼻下や首の汗疹(あせも)もあったそうですが気にならなくなったそうです。
相変わらず仕事をすると手指の赤みは微増してしまうものの、強い痒みにはならずに済んでいるとのこと。
その他、ご本人もアレルゲンと考えていたニトリルゴム製の手袋や炊事用のゴム手袋などにこの期間中に触れてもらい変化を見ましたが、症状の悪化はありませんでした。
予定通り『漂白剤』及び『界面活性剤』に対するエラー反応の施術を行いました。
⇑ところどころ皮膚に赤みが残っています。また手掌部などにカサつきが確認できます。
5回目の施術(3/29)
【痒みスケール0】※薬併用
来院されるなり「痒くないです~、まったく痒みが出ません」と喜ばれていました。
そして日に日に手のコンディションが良くなっていることを実感されているそうです。
仕事後に赤みが出ることも無くなり、今まではステロイドを塗ってもその下層から次の汗疱が出来始めていたのが全然無いとのこと。過去の薬剤使用時にも現れたことの無かった変化を実感してくださっていました。
手の問題に関しては1、2ヵ月のターンオーバー及び処方薬の使い切り後のコンディションに注意をする必要はありますが、もし何か悪化するようなことがあればすぐに連絡をいただくということで終了しました。
この日の施術物質は手の症状とは関係のない物であったため割愛します。
⇑手を触らせてもらうと、スルスルとした感触で当初のようにザラザラと引っかかる感触は一切ありません。
まとめ
丁寧に症状変化などのメモを取りながら施術に臨んでくださいました。情報共有がし易くありがたかったです。
結果的には4回の施術で手の症状の劇的な変化を感じていただけました。
この方の場合は途中で症状の急激な悪化が見られました。はじめに説明させていただくことですが、アラテックセラピーにおいて症状が悪化するということはありません。ですので施術期間中に症状の悪化が見られたとしても、今回の様にしっかりと「なんで悪化したのか」という部分に目を向けることが大切です。返って主要な原因が早く見つかることになることも多いのです。
また、もう1つ重要なことがありました。それは病院(薬)との併用です。当院では薬に関する指導は一切行いません。かかりつけ医師の指導のもと適切に用いてください。アラテックセラピーの施術作用は薬や通院による影響を受けませんので、病院通院などと併用していただいて全く問題ありません。
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