そもそも人類は、この重力の発生する地球上に生を授かりました。
寝ている時はまだしも、私たちが立っている時や座っている時には絶えず重力に抵抗する力(身体を支える力=抗重力筋)が無意識的に働いてくれているわけです。
成長するためにも、生きていくためにも欠かせない重力ですが、肩こりに影響する筋肉に関して言えば重力の作用で抗重力筋群が地味な筋肉トレーニングを強いられているようなものなので、疲れて当たり前なのです。
Contents
疲れるように創られているのが私たちの身体
言い方を変えれば疲れるように創られているのが私たちの身体なのです。
ですから、
- 【治療によって疲れをとる】
- 【スポーツをして身体を鍛える】
- 【適度に休む】
等の心身のケアやコンディショニングは全ての人に必要だと考えています。
あなたが肩こりに『気付いていない』理由
- 『肩がこったことがない』
- 『私は全然疲れていない』
あなたがそう言えるとしたらそれは素晴らしいことですし、精神衛生上にもとても好ましい状態であると思います。
しかしながら、上記の理由からそれはあなたが肩こりに『気付いていない』だけなのです。
肩こりを自覚している人は、それぞれがそれぞれのタイミングで気付いたわけですが、その気付いた時に急に肩が硬くなって一気にこった。という人はいないのです。
個々の我慢できるレベルを超えた時にはじめて気付く
先に挙げた生活習慣と地球上にいるということが徐々に徐々に肩をこらせていって個々の我慢できるレベルを超えた時にはじめて気付くのです。
我慢できるレベルにも個人差があります。生活習慣にも個人差があります。様々な個体差が肩こりの自覚時期をずらせているだけなのです。
上手く付き合って生ける様にコントロールしていきませんか?
『疲れるように創られている』以上、肩がこったり疲れたりすることに不平・不満を持つのではなく、上手く付き合って生ける様にコントロールしていきませんか。
私は性質上、肩こりはなくならないと考えています。
ですが、あなたが肩こりを自覚したと時よりも低いレベルにコントロールすることは可能です。
『凝ってはいるけれど自覚する辛さがない』
ひどい肩こりをこのレベルに下げて悪化させないことが何より大事だと考えます。自覚する辛さがなければ、あなたの肩こりは痛みの悪循環をしなくなります。
これができれば『肩こりに勝った(治った)』と言ってよいと思います。
いいですか、ここはとても重要です。
【たとえコリがあっても辛くなければ治ったと同じ】
そういうものだと受け止めてください。
「肩こりの辛さ悪循環」から抜け出すために
肩こりの自覚のない人には予防の大切さを理解していただき、
辛い肩こりを持っているあなたには、生活習慣の見直しと定期的なケアにより辛さの悪循環から抜け出していただきたい。
Trust physicalでは宿命症状である肩こりに悩む方、予備軍の方に対してそんな風に考えています。
辛くて大変かとは思いますが、肩こりに対する考え方を変えるだけでもあなたの人生が豊かなものになるのでは、と思います。
- 『肩こりに不平・不満を募らせても何も改善していきません』
- 『人間は疲れるように創られている』
- 『生活習慣などで原因を作り出してしまっているのは自分自身』
です。
現状を受け止めて、ではどうしていくのか?が大事ですね。
最後までお読みくださりありがとうございました。
※痛みの悪循環を断つのに、鍼灸整体治療がとても有効です。
肩こりとは
頚部・肩背部のこり感のこと。
不快な感覚(重い・痛い・つっぱる等)と共に同部の筋緊張や硬結をともない、『つらい』。
症状が強くなってくると頭痛・眼痛・吐気・イライラ感などが随伴症状として現れることがあり、相互に作用し合うことで悪循環を形成し、ますますこり感・辛さが増幅されていく。
主な原因
- 筋肉の過度の使用
- 不良姿勢
- 疲労の蓄積
- 肩背部を主とした冷え
- 精神的緊張
二次的な原因
- むち打ち損傷
- 頸肩腕症候群
- 眼科疾患
- 耳鼻咽喉科疾患
- 歯科疾患
- 不眠症
- 高血圧症
- 更年期障害
- 胸腹部内臓疾患
これらの例の様に生活習慣に深く関わるものと、多くの疾患の内臓体壁反射によって引き起こされるものがあります。