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千葉県在住 40代女性
主訴:首と顔(特に左目の上)の痒みと肌荒れ
副訴:花粉症(ただし、主訴が悪化するという症状であって鼻水やくしゃみ等ではない。季節性の反応なので今回は主訴と分けて考えた)
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痒みを主とするこの症状は30代の中頃より発症していて、通年性のもので上記した通り春先の花粉の舞う時期になると痒みの症状などが憎悪しやすいとのこと。同じく汗でも憎悪する傾向があるという自覚。そして原因は全く分からないが一気に酷くなることと急に良くなったりすることがある。皮膚科でも何が原因かはわからなかったそうで「なんだかわからないからアトピー」と診断され、来院時には症状が出た時にのみ痒み止めで対処療法をされていた。仕事の関係で昼夜逆転の生活スタイルを長年続けられていてストレスはあるとのこと。
※この症例はあくまで一個人の例であり、全ての方に同じように効果が出ることを保証するものでは一切ありません。ご本人からの承諾を得て掲載させていただいております。
※アトピー性皮膚炎を引き起こす要因は複雑で、効果の出にくいものが存在することも明記しておきます。
初回施術 (7/6)
【この日の痒みを10としてスタート】
トップ画像は初日に撮影したものです。写真からもなんとなくブツブツ、ザラザラとした感覚が伝わるかと思います。実際触診させてもらうと滑らかではない感覚が判りやすく確認できました。初回の項目チェックで「糖」「乳製品」「穀物」「人工甘味料」「イエダニ」「ホコリ」「植物の花粉」「その他の生体物質」等に反応がみられましたが、想像していたよりも数は少ないという印象でした。まず「糖」を外したいところでしたが、ご本人と相談をした結果「ホコリ」に対して強く自覚があったこともあり、初回は「ホコリ」のエラー反応を施術しました。
2回目の施術 (7/13)
【痒みスケール2】
「痒み」がわかりやすく減少しました。皮膚のコンディションと合わせて7割程度良くなった実感があるそうです。2回目の来院を前にご家族からも「皮膚の赤みが引いている」と言ってもらえたそうで喜ばれていました。「突っ張っていた皮膚の触り心地が普通な感じになり、洗顔時にも違いがわかる」と仰っていただきました。触診時の感触は確かに変化していて、ぷつっとした凹凸が部分的にわずかにありながらも全体的なザラザラ感は激減していました。左瞼の上のコンディションも同様に軽快しています。2回目は「糖」のエラーに対しての施術を行いました。⇩写真がこの日の物です。
3回目の施術 (7/20)
【痒みスケール0~1】
痒みがほとんど気にならないぐらいまで落ちたとのこと。「前回の施術後すぐに痒みが消失して、その後の痒みの戻りはほんのちょっとだけだった。皮膚がまた良くなった」と。来院前日の19日に少し痒みがあったが、軽く掻けばおさまってしまうようなレベルの物で今までの痒みとは異なる性質だと仰っていました。また、「保湿クリームを塗った後なども今までは痒くなっていたのにそういった反応も無くなった」と(こういった反応があったことは、この日初めて聞きました)。本人評価ではもう9割良くなってしまったという状態です。この日は「ヒスタミン」や「汗」と関連する領域の施術を行い、痒みや皮膚の症状もこの日の段階でほとんど気にならなくなっているということから、症状の悪化や他の症状が現れたらすぐに連絡をしてきてもらうということで一旦施術を終了としました。
まとめ
首から上だけの症状ということで、湿疹やアトピー、肌荒れといった中でも部位がかなり限局されていた症例でした。一般に「湿疹」の方がエラーを起こしている可能性の高い物質である「乳製品」や「穀物」を施術することなく、ここまでのスピードで変化を出すことが出来たのは、患者さん自身が自分が「ホコリ」に弱いということをよく理解されていたことが1つの要因です。ただ、本来この治療法で圧倒的によく遭遇するケースは「患者さんがアレルゲンとして自覚されている物質とは違う物質に反応していることの方が多い」というものです。もう1つの要因は、エラー反応を起こしていた物質数が少なかったということです。他のアレルギーや過敏症と考えられるような症状が無かったため、病態が単純だったことが考えられます。
今回は施術の対象が女性であり、症状が顔面部に出てしまっていたことから、スピーディーに効果が現れたことも含めとても喜んでいただけました。アラテックセラピーでは常に最短で結果を出すことにこだわって施術を行いますが、今回のように単純な病態なのか、それとも複雑な病態なのかは調べてみるまではわかりません。初回の施術を受けていただくことで、ある程度の予想が立てられるようになります。