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コラム 症例ブログ

小児針(施術)について

更新日:

こどもの肩こり小児鍼

当院では乳幼児から学童(小学校6年生)までのお子さんを対象として、[小児鍼]と言う小児向けの鍼治療を行っております。

  • 子どもに対する代替医療を探している
  • 子どもの症状についてどこに相談したらいいのかわからない
  • できるだけ薬を使わない方法を探したい
  • 原因がわからないと言われてしまった

・・・もしそんな風に保護者であるあなたがお悩みなのであれば、以下に小児治療に対する当院での考え方や適応を記してありますので、少し長くはなってしまいますがこのまま読み進めていただければと思います。

子どもに鍼治療??

乳幼児や学童期のお子さんに鍼治療と言うと驚かれる方がまだまだたくさんいます。

  • 子どもにハリをするの?
  • じっとしていられるの?
  • 泣かないの?
  • 子どもなんて疲れていないでしょう?
  • 効果の判定ってどうするんですか?

と、まずこのような質問をされることが多いですね。

小児鍼は昭和期には関西圏を中心に積極的に用いられていましたが、少子化や子どもを取り巻く家庭環境・社会環境の変化と共にその認知度や利用頻度は低下してきており、こと関東圏におきましては、子どもの不調の対処法として[小児鍼]という選択肢があることすら知られていない傾向にあるのが現状です。

私自身は、幼児期から小児喘息を患っていたこともあり、小学生の頃にはすでに母親に連れられて鍼治療を経験していたという過去があります。

大人と違って感受性の高い小児の皮膚や身体には強い刺激が基本的に必要なく、接触鍼法という刺さない針(道具)を用いた手技でアプローチしていきます。

小児鍼は極めて安心・安全な施術法であり、子どもに触れるという行為で心身の調整を行うことができるのです。

小児鍼の適応

小児鍼の適応のうち、代表的なものを列挙します。下記にない症状やお悩みの場合でも遠慮なくご相談ください。

  • 小児神経症(疳の虫)
  • 鼻炎
  • 副鼻腔炎
  • アトピー性皮膚炎
  • 喘息
  • 気管支炎
  • 夜尿症
  • 便秘
  • 眼精疲労
  • 発達障害(自閉症等)
  • チック
  • 夜泣き
  • 子どもの肩こり、など

よくある小児鍼についての質問

小児鍼に関してよくいただく質問になります。小児鍼というものを知っていただくこと、また興味を持っていただくことができたら幸いです。

Q1:子どもに針を刺すの?

「体の小さな子どもにも針で治療ができるものなのでしょうか?」

院長渋谷
A.基本的に接触鍼法を行います。

接触鍼とは「押す・さする・当てる」ことを目的として作られた、鍼と名のつく道具のこと(もしくはその方法のこと)です。大人のように鍼を打つ(刺す)ということはありません。皮膚を介して触圧刺激を加えることで「調整・誘導・反射・転調」などの作用を引き出していきます。

Q2:子どもがじっとしていられますか?

「治療中にうちの子がじっとしていられるとはとても思えないのでお願いするのが不安です。」

院長渋谷
A.個性と慣れによります。また、多少動いても問題ありません。

小児鍼では針を体内に刺入することはありませんので動いてしまっても平気です。また、乳幼児の場合、はじめは保護者の方に抱っこをしてもらったり、そばに付き添ってもらいながら施術を受けてもらうことが一般的になります。発達障害のお子さんに対しては、個々の状況に合わせて柔軟に対応させていただきます。

Q3:泣いてしまいませんか?

「私に似て子どもも注射などが苦手でいつも泣いてしまいます。ハリ治療でも泣いてしまうのではないかと心配です。」

院長渋谷
A.乳児は状況によります。幼児以上でも痛くて泣くということはありません

刺激のせいで泣くということは基本的にありません。乳児の場合は授乳のタイミング、おむつ交換、眠い時などその時のバイオリズムによって大きく左右されてしまいますので、基本的に泣いていても気にせずに施術を行います。幼児期にもなると「注射」と聞くだけで泣いてしまう子もいるわけですが、小児鍼で泣くとすれば「知らないことでの怖さや不安で」という感じになります。慣れてしまえばクスクス笑ったり、おしゃべりしながら受けられてしまうのが小児鍼です。今まで小児鍼をして子どもたちに嫌われたことはありません。

Q4:なんのために受けさせるのですか?

「子どもには肩こりや腰痛など無いように見えてしまいます、受ける意味があるのでしょうか?」

院長渋谷
A.ご家族みなさんのためになる、とお伝えしています。

(鍼治療は肩こりや腰痛の時に受けるもの)、このようなイメージを持たれている方がまだまだたくさんいらっしゃいます。そうすると(子どもなんて疲れてもいないのに)という風に考えてしまいますよね、当然です。

鍼は肩こりや腰痛に対して効果を出すことが出来ますが、鍼治療が引き起こす各種の作用は、内臓機能や自律神経系を整えたり、免疫力を高めてあげたり、体質改善を促してあげることもできるのです。

両親の関係性、両親との関係性、運動不足、生活環境や生活習慣等、子どもであっても様々な要因からストレスを受けている場合が多々あります。鍼灸治療には乳幼児や小学生がうまく表現できずに抱え込んでしまっているストレスや不調を優しく薬を使わずに緩和させてあげられる可能性があるのです。そしてお子さんのコンディションが良くなってくると、子育てに起因する保護者の心身ストレスも緩和されていきます。よって、ご家族皆さんのためになる、とお伝えさせてもらっています。

Q5:効果の判定が難しいのでは?

「良くなったかどうかっていうのはどのように判断すればいいのでしょうか?」

院長渋谷
A.乳幼児の効果判定に関しましては、保護者の方の感覚になります。

幼児以下のお子さんが身体の不調や回復具合をきちんと話してくれるということは稀です。日常生活の中で(アレ?なんだかいつもと様子が違うぞ?)と保護者の方が気づくことになります。
・なんだか機嫌が悪いなぁ
・最近お通じのリズムが崩れ気味だなぁ
・授乳タイミングではないのに夜中に泣いて起きてしまうなぁetc

というような具合にです。ですから、治療を続けることで保護者の方が気になっていた症状や徴候が緩和されていることを治療効果の指標とさせていただいております。小学生にもなれば多少ふざけながらでも本人とやり取りできることがほとんどです。

小児鍼(治療)料金

初診   5,500円 / 所要時間30分~45分
2回目~ 3,300円 / 所要時間10分~15分

※一般施術と異なり、小児鍼では疲労・ストレスおよび姿勢専門検査はおこないません。初回から施術を行います。

 

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