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アレルギー症状でお悩みの方にとって非常に大事な要素の1つが、栄養状態です。
*当院コラムアトピーと栄養と一部重複しております
まずはアレルギー症状の本質から考えてみましょう。
様々なアレルギー症状が存在するのは周知の通りなわけですが、アトピー、喘息、花粉症、痒み、蕁麻疹、発赤、その他と、どの症状にしても「炎症反応」が関わっているというのはイメージすることができますか?
そう、ざっくりと言ってしまえば、皮膚や粘膜を中心に発生する炎症症状がアレルギー症状の本質になります。
栄養がどう関わってくるのか?
さて、この炎症ですが、私たちの身体には自然治癒力というものが備わっていて、その名の通り放っておいても自然に治していってくれるはずなのです。
「え?じゃあ私のアレルギー症状が治まらないのはなぜ??」
当然そういう話になってくるのですが、その原因にはいくつか可能性があり、そのうちの1つが栄養不足かもしれないというわけです。
身体には炎症を治す力が備わっている、といってもその力がきちんと発揮できるかどうかには個人差があります。
炎症を抑えるのに必要な材料というものがあって、その材料が蛋白質・ビタミン・ミネラルといった栄養素なのです。
だから、実は栄養不足だったり、栄養バランスが崩れているような状態だと組織を修復したり、炎症を抑える働きが満足に機能できずに治りにくい状態となってしまうのです。
食事はしているのに栄養不足?
残念ながら、昨今我々を取り巻く日々の栄養環境は「食事はしているから大丈夫」だとは必ずしも言えるものではないのです。
現代人は知らず知らずのうちに栄養が偏ってしまっていて、炎症を抑え込む力が弱くなっていることがあります。
食の欧米化、インスタント食品の多用、ファストフードの利用、冷凍食品の普及、炭水化物主体の食事、調理器具の変化、食材そのものの栄養価の低下。一昔前とは日々の食生活を囲む環境が変化してきていることもその要因と考えられています。
年々増えているアレルギー患者、日本でも2人に1人が何かしらのアレルギーを持っているとさえ言われるようになってしまいました。このことが意味するのは何なのか、現在と昔で何が違うのか、もっと1人1人が考えて行かねばならないと思います。
以上のことから、慢性的なアレルギー症状がある方はなおさら栄養のバランスが乱れていないかを注意するようにしましょう。
偏食や食べ過ぎ、食べなさ過ぎの傾向がある方は注意が必要ですし、食事の量に関しては、自分感覚の「普通」を疑う視点が役に立つこともあります。
※アレルギーを克服出来る身体を作っていくためには、栄養バランスは決して無視してはいけないものになります。
栄養状態が良くないと、どのような治療を受けても変化が出にくかったり、回復スピードが遅いと言った状態を招いてしまいます。当院関連コラムも参考にしていただき、極端なことをせずにコツコツとバランスの良い食生活を続けていくように心掛けてください。
自身の栄養状態を把握する
各アレルギー症状の克服に欠かせないのが栄養状態の見直しです。
ご自身やお子さんの栄養バランスが気になる方は客観的に栄養状態を評価できる検査を利用すると良いでしよう。
当院では、3種の検査法をご案内しております。
ご自身やご家族の栄養状態の確認に興味のある方はコチラもご覧ください。