消化器系のコンディショニングが重要
当院では消化器系の不調を疑う症状があれば、主訴や体表に現れているアレルギー症状よりも優先的に施術を行うようにしています。
なぜならば、消化器系のコンディションが理想的ではない状態で、アレルギー症状が真によくなっていく可能性は低いということが経験的にわかっているからです。
※薬で一時的に症状が落ち着いているケースはこの場合のよくなっていくには含めていません。
消化器系のコンディションは、腹痛や食欲、吐き気、下痢、便秘の有無や便の性質等、また当院が取り入れているその他の評価法などから予測します。
消化、吸収、排泄のいずれかの行程で不調があるということは、栄養の偏りや吸収不良が根本的な問題として発生している可能性があり、そのような状況下ではアレルギーの本体である「炎症反応」を抑えこむのが難しくなってしまいます。
酷い皮膚症状に悩む方々にとっては、ステロイドをはじめとした薬によって、絶望的な状況から救われているケースも多くありますので、決して薬を否定するわけではありませんが、「塗った時は良いけど元に戻ってしまう」理由の1つは、この消化器系の不調にあると考えられます。
皮膚の見た目だけで判断をしてしまっていると、身体内部からのもっと大事で根本的な原因となっているサインを見落としてしまっているかもしれません。
消化器系の安定が第一
我々の身体では日々新陳代謝が行われています。
アレルギー症状を克服しようと考えているならば、
身体のシステムエラーを調整し、代謝の働きを理想的な本来あるべきバランスに整えていくことがまず第一に必要になってきます。
体内のタンパク質・ビタミン・ミネラルの栄養バランスは重要な鍵です。
その栄養という鍵を正しく使用できるかどうかという部分に消化器系の機能が関わってきます。
消化器系(お腹)が長期的に先ずよくなって、その後に症状が落ち着いてくる。
同時に良くなっていくようなケースも確認されますが、概ねこのように考えていていただけると良いですね。