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「アレルギーとよく似た症状が出ることもある不耐症をご存じでしょうか?」
不耐症とは
不耐症(不耐性)は、特定の食品や物質に対して、体がうまく処理できずに不快な症状を考える状態です。 不耐症は、アレルギーとは異なり、免疫系が直接関与するわけではありませんが、体内でその物質を分解したり消化したりできないことが原因で、消化器系や他の身体機能に影響を与える可能性があります。
不耐症のメカニズム
不耐症の原因は、特定の酵素や代謝経路の欠如や機能不全にあることが多いです。 同様に、特定の食品や化学物質を体がうまく消化できない、または吸収できない場合、不快な症状が起こる主な不耐症のメカニズムには以下のようなものがあります。
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酵素の欠乏
- 体内で特定の酵素が不足している場合、食べ物を正しく分解できません。このため、消化不良等の不快な症状が現れます。
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化学物質の過剰感受性
- 食品に含まれる自然成分や添加物に対して、通常人が問題なく処理できるのに対して、感受性が高く、症状を考えると起こります。これには、ヒスタミン不耐症、カフェイン不耐症、サリチル酸(アスピリン)不耐症などがあります。
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腸内バランスの乱れ
- 腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れることで、食物の消化や吸収がうまくいかず、不耐症の症状が悪化することがあります。
不耐症の種類
主な不耐症には以下のようなものがあります。
1.乳糖不耐症
- 原因 : 牛乳や母乳に含まれている乳糖を分解する酵素であるラクターゼが不足していたり、上手く機能できないことで起こります。生まれつきの不足による先天性乳糖不耐症や、成長に伴う体内のラクターゼ減少、腸炎などをきっかけに発症し一時的~長期的に症状が続いてしまうケースなどが確認されています。
- 症状:腹部膨満感、ガス、下痢、腹痛、腹鳴
- 対策 : 乳製品の摂取制限をしたり、ラクターゼ酵素サプリメントを使用する
2.フルクトース不耐症(果糖不耐症)
- 原因 : フルクトース(果糖)を代謝する酵素(アルドラーゼB)の遺伝的欠乏により、フルクトースを含む食品(果物、ハチミツ、甘味料など)を摂取すると不快な症状が現れてしまいます。
- 症状:下痢、ガス、腹痛、吐き気
- 対策:フルクトースを含む食品の摂取制限
3.グルテン不耐症(小麦不耐症)
- 原因 : 小麦のグルテンに含まれるタンパク質成分を消化または吸収できず、消化器系の不快感や体調不良を招いてしまいます。大麦やライ麦等にもグルテンは含まれますが、小麦と似てはいても組成の異なるグルテンのため、小麦グルテン不耐症の場合には症状が現れません。
- 症状:頭痛、腹部膨満感、ガス、下痢、疲労感、
- 対策:グルテンフリー(小麦グルテンを含む食品の摂取制限)が一般的です。
4.ヒスタミン不耐症(ヒスタミン不耐症)
- 原因: ヒスタミンそのものは、体内の生理的作用に関与する重要な物質でありながらも、ヒスタミンを分解する酵素が不足してしまっている場合、体内のヒスタミン蓄積が過剰となり、アレルギーに似たさまざまな症状が現れてしまうことがあります。
ヒスタミン分解酵素の分泌が少ない/機能の低下の見られる遺伝的要因と、抗生物質の使用や消化器疾患、アルコールの多飲、ヒスタミン含有食品の過剰摂取が引き金となる後天的要因が考えられています。 - 症状:頭痛、めまい、集中力や記憶力の低下(ブレインフォグ)、皮膚の発疹、蕁麻疹、痒み、鼻炎、鼻詰まり、くしゃみ、呼吸困難、息切れ、頻脈、動悸、消化不良、膨満感、下痢、便秘、腹痛など
- 対策:ヒスタミンを多く含む食品(アルコール、発酵食品、青魚、加工肉、ナッツ類、チョコ、アボカド、ドライフルーツなど)の摂取制限。
DAO酵素(ジアミンオキシダーゼ)サプリメントの利用し、ヒスタミン分解酵素の働きをサポートする。
消化器系の不調(SIBO、IBS、リーキーガット等)の治療を行ない腸内環境を整えて、不耐症症状の軽減を図る方法などがあります。
5.サリチル酸不耐症(アスピリン不耐症)
- 原因: サリチル酸不耐症とは、サリチル酸やその化合物を含む食品や薬物に対して過敏に反応し、アレルギーに似たさまざまな症状が現れる状態を指します。サリチル酸は、植物が昆虫や病気から身を守るために作り出す天然化学物質で、果物、野菜、香辛料(スパイス)、ナッツ、蜂蜜などに含まれています。また、アスピリンなどの医薬品にも含まれています。
遺伝的な要因や免疫系の異常が関与していると考えられています。 - 症状:鼻詰まり、喘息、鼻炎、皮膚の発疹、蕁麻疹、血管浮腫(瞼や唇の腫れ)、痒み、消化不良、腹痛、下痢、吐き気、頭痛、めまいなど
- 治療:サリチル酸を含む食品やアスピリン、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)の摂取制限
6.カフェイン不耐症
- 原因: カフェインを代謝する能力が低い(カフェイン分解酵素の働きが弱い)場合、カフェインを含む飲み物(コーヒー、お茶類、エナジードリンクなど)を摂取すると、さまざまな不快症状が現れてしまう状態を言います。
- 症状: 不眠、任意、不安感、神経過敏、動悸、頭痛
- 治療:カフェイン摂取制限を行なうのが一般的です。少量の摂取であれば不調が出ないこともあります。
不耐症とアレルギーの違い
特徴 | 不耐性 | アレルギー |
---|---|---|
原因 | 酵素の欠乏や代謝異常 | 免疫系の異常な反応(IgE抗体) |
メカニズム | 消化や代謝の問題 | 免疫反応によるヒスタミンの放出 |
症状 | 主に消化器系の不調(下痢、腹痛、ガスなど) | 呼吸器系、皮膚、消化器系など多様なアレルギー反応 |
反応の速度 | 通常は遅延(数時間後に症状が出ることが多い) | 即時型反応(数無意識数時間以内に症状が現れる) |
治療法 | 食品や物質の制限、消化酵素の補充 | アレルゲン回避、抗ヒスタミン薬やエピペンの使用 |
不耐症は治せるのか
不耐症は、多くの場合、完全に「治す」ことは難しいですが、症状を管理し、日常生活での影響を緩和させることは可能です。
以下に、不耐症の種類や原因別のアプローチを解説します。
1.回避と制限
最も一般的な管理方法は、症状を引き起こすと考えられる食品の摂取量を減らすことです。
- グルテン不耐症の場合、グルテンを含まない食品を選ぶことで症状を回避できます。
- フルクトース(果糖)不耐症の場合、果物やハチミツ、甘味料など果糖が含まれる食品を避けて生活するようにします。
2.酵素の補充
- 乳糖不耐症の場合、乳製品の摂取量を減らすか、ラクターゼ(乳糖分解酵素)サプリによるサポートが有効なことがあります。
3.徐々に摂取量を増やす(脱感作療法)
一部の軽度の不耐性においては、少量から始めて徐々に増加することで、体が物質に慣れて症状が軽減することがあります。
- ただし、この方法はすべての不耐性に適しているわけではないため、特に強い症状が出てしまうような方の場合には注意が必要ですし、専門家の管理下において進めて行くことが望ましくなります。
4.食事療法
食事療法は、特定の不耐症における重要な治療法です。例えば、FODMAP(発酵性オリゴ糖、二糖類、単糖類およびポリオール)に敏感な人は、FODMAPを含む食品の摂取を減らすことで症状を軽減できる場合があります。
- 低FODMAP食は、特定の不耐症や腸の過敏性症候群に有効であるとされています。 この食事療法では、消化しにくい糖類の摂取を制限し、腸内でのガス生成や不快感を減らすことができます。
5.腸内環境の改善
腸内フローラ(腸内細菌)のバランスが不耐症の症状に影響を与える可能性があります。 プロバイオティクス(善玉菌を含むサプリメント)やプレバイオティクス(善玉菌の餌となる繊維質)を摂取することで、腸内環境を整え、不耐症の症状を軽減することが期待されます。
アラテックセラピーは心身に形成された誤反応を見つけ出し、元通りに修正していく施術法です
アレルギーと不耐症の違いがなんとなくおわかりいただけたでしょうか。
実際の現場では、お話を伺うだけでアレルギー(過敏症)と不耐症を見分けることは難しいので、身体に誤反応(エラー反応)があった場合には先ずエラーの修正をしてみる必要があります。
誤反応(エラー)を修正した結果、お悩みが消失した場合にはアレルギー/過敏症であったということになり、
誤反応を修正した後も、同様の症状が残ってしまったような場合はアレルギー/過敏症+不耐症があった、という判断になります。
仮に、あなたが特定の物質に対しての不耐症のみでお悩みだった場合、アラテックセラピーの初回評価で誤反応は検出されませんので、施術が無駄になるという事はありません。
アラテックセラピーは、それら誤反応(エラー反応)を見つけだし、誤反応が起こる前の状態、即ち物質や刺激との元通りの関係性を取り戻させていく施術法になります。
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