アトピー 性皮膚炎の施術に当院は力を入れております。
千葉県松戸市でアラテックセラピーが受けられるのは、てんびん鍼灸治療院だけです☆
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アトピー 性皮膚炎について
アトピー 性皮膚炎(以下アトピー)は強い掻痒感(痒み)とともに皮膚の湿疹が緩まったり悪化したりしながら慢性、反復性の経過を辿る皮膚の疾患です。
日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎の定義では「アトピー性皮膚炎は、憎悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」たされていて、
発生原因は未だ皮膚のバリア機能障害や免疫学的な異常(IgE抗体を産生しやすい)のように遺伝的な素因いわゆるアトピー体質の影響と環境要因が複雑に絡み合って発症に至ると考えられていますが、
未だに不明な点が多くハッキリとは解明されていない病態でもあり、次に記すように東洋医学と西洋医学で、その原因やアプローチ法に関しては考え方にも違いがあります。
アトピー 性皮膚炎の東洋医学的考え方
内臓と皮膚の関係性
東洋医学では、内臓はそれぞれ「五臓」と「六腑」に分類されます。五臓は肝、心、脾、肺、腎の5つで、六腑は胆嚢、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦の6つです。
よく勘違いされやすいのですが、この五臓六腑の概念は西洋医学的な臓器名とは≠になります、東洋医学では臓器だけを指す名称ではなく、その働きまでが含まれた意味合いとなっています。ここでは詳細に触れません。
この五臓六腑のことを、臓腑(ゾウフ)とも表現します。
前述の通り、臓腑は体内の各器官や組織をコントロールする働きを担っています。臓腑の働きが低下すると、体内のバランスが崩れ皮膚にもさまざまな症状が現れると考えられています。
さて、いきなり専門用語が並べられてしまって(サッパリわからない)となってしまう人もいるかもしれませんね。
東洋医学の基礎的な考え方については、下記リンクに簡単にまとめてありますのでイメージの出来ない方は良ければご参照ください。
臓腑と皮膚の具体的な関係性(内因)
東洋医学では「皮膚は内臓の鏡」という観点があり、アトピー性皮膚炎では以下のような臓腑の関与が考えられます。
同じアトピーでも、どの臓腑の働きの影響が強く関わっているかによって症状や重症度には差が出てきます。
皮膚症状の現れ方は千差万別です。
五臓(肝・心・脾・肺・腎)と腑の皮膚への具体的な関係性として、以下のようなものがあります。
肝は皮膚の痒みと関わる
肝の働きが低下し、肝血虚(肝にある血が不足している)の状態になると、血が不足していることで全身に栄養が行き渡りにくくなります。
その結果として、筋肉が攣りやすくなったり、手足が震えたり、皮膚の痒みが引き起こされることがあります。
心は皮膚の血行に関わる
心には、皮膚に栄養素や酸素を運ぶ血液循環の働きがあります。
そのため、心の働きが低下すると皮膚の血行が悪くなり、肌荒れなどの症状が現れることがあります。
脾は人の生命活動の源(腎)をサポートしている
脾には、化生作用、運化作用、昇清作用、統血作用があり、簡単に言えば飲食物の栄養分を吸収し、気・血・津液(体内中の血以外の水分)を作り出して体内を巡らせる働きがあります。
血管内での血流や、消化器系、肌、筋肉などの調整に特に深く関わっているため、機能が低下してしまうと皮膚の代謝(ターンオーバー)に影響が出てきます。
肺は皮膚の乾燥に関わる
東洋医学的観点での肺の働きは、呼吸活動、水分の代謝作用、免疫機能になります。
皮膚、粘膜、体毛、鼻、大腸などとの関連が深く、いずれも自己と外界とを隔てるような箇所であることから免疫機能(バリア/フィルター)の役割を果たしています。
皮膚の免疫力や潤いに関わるため、肺の機能が低下すると、あらゆる呼吸器系の症状に加え、風邪をひきやすかったり、お腹の調子が崩れたり、肌の乾燥や張り・ツヤに影響が出てきます。
腎は人の生命活動の源
腎は、生命活動の根本的な精(エネルギー)を蓄えている場所で、津液(血以外の体内水分)の代謝においてとても重要な働きをしています。
成長に関わること全般、生殖機能、排泄機能、全身の水分代謝等を担っているので、機能が低下すると、発育/発達の遅延、生殖機能の異常/低下、排泄機能の異常/低下、疲れやすさ、老化、むくみや冷えなどが見られるようになるため、皮膚の代謝が落ち、コンディションが崩れたり荒れた肌が回復し辛くなってしまいます。
小腸
小腸は、栄養素を吸収する働きがあります。小腸の働きが低下すると、栄養素が十分に吸収されなくなり、肌の乾燥などの症状が現れると考えられます。
肌の乾燥、くすみ、シミ、シワなどと関連があり、心の働きを補佐します。
大腸
大腸は、老廃物を排泄する働きがあります。大腸の働きが低下すると、老廃物が体内に溜まり、肌荒れなどの症状が現れると考えられます。
肌荒れ、ニキビ、吹き出物、アトピー性皮膚炎などと関りがあり、肺の働きを補佐します。
膀胱
膀胱は、尿を貯蔵して排泄する働きがあります。膀胱の働きが低下すると、尿が溜まり、むくみなどの症状が現れると考えられます。
むくみ、足の甲の張り、目の下のクマなどと関りがあり、腎の働きを補佐します。
三焦
三焦は、気や水を体内に運ぶ働きがあります。三焦の働きが低下すると、気や水の流れが滞り、皮膚のトラブルが現れると考えられます。
湿疹、皮膚炎、水虫、かゆみなどど関わります。
このように、臓腑機能(内因)の乱れが有り続けると、免疫の安定を妨げ、アトピーを引き起こしやすくしたり、下記に挙げるような外部刺激への過剰反応(免疫過剰)を招きやすくしてしまいます。
外部からの刺激(外因)
- アレルギーの原因物質に触れると、皮膚の炎症が起こりやすくなる。
- 乾燥した環境や刺激物に触れることで、皮膚の炎症が起こりやすくなる。
このように、東洋医学ではアトピー性皮膚炎が臓腑の働きの低下によって、外部からの刺激へ過敏に反応しやすい状態になっていると考えるのです。
アトピー性 皮膚炎の東洋医学的対策
東洋医学では、内臓の働きを整え、外部からの刺激を避けることで、アトピー性皮膚炎の症状を改善させていく方針をとります。
その際に選択するのは以下のような働きかけになります。
- 鍼灸
- 内臓機能を整える鍼灸施術を行なうことで、間接的に皮膚症状を改善させます。
- 鍼や灸の物理刺激によって、皮膚そのものの代謝を活発にさせるよう働きかけます。
- 鍼や灸の物理刺激によって、患部局所あるいは全身的な血流改善を促します。
- 鍼灸施術によって得られる反射作用により、リラックス、炎症鎮静効果を得られます。
- 生活習慣の改善
- 食事(栄養)、睡眠、運動(代謝)のバランスは自然治癒力が理想的に働くための鍵となります。
- 個々の体質、年齢、罹患歴等を鑑みて微調整を行なっていく必要があります。
- 食生活の改善
- 〝医食同源〟の考え方そのものです。「食べている」と「栄養を摂る」が、人によってはズレてしまっていることがあります。
- あなたにとってバランスのよい食事をとることで、体内の生理活動が理想的に変化し、治す/回復させる力が出てくるようになります。
- 漢方
- 体質・内臓の働きを整える漢方薬*を服用することで、皮膚の症状改善を図ります。
*当院では漢方の処方は行えません
- 体質・内臓の働きを整える漢方薬*を服用することで、皮膚の症状改善を図ります。
東洋医学による治療は、患者さんの体質や症状に合わせて治療方針を決めていきます。
臓腑と皮膚には密接な関係があり、臓腑の健康状態が皮膚に反映されていると考えの下、アトピーの症状克服には、臓腑機能のコンディショニングも重要だと捉えられているのです。
この考え方は、西洋医学的なアトピーへの対処法と異なる点になります。
皮膚科では、皮膚炎を対象としたステロイド使用と保湿による経過観察が一般的です。一部、整腸を目的とした処方が行われることもあるようです。
腸は免疫機能の観点からも確かに〝超〟大事ではありますが、東洋医学的な考え方だと、解毒に関わる肝、排泄に関わる腎の働きを筆頭に、腸内環境/血流にも関わる体内臓腑の相関を整えるように働きかけるのです。
そのようにして体内臓腑の機能が整ってくると、次いで皮膚細胞が本来の働きを取り戻しはじめ、皮膚そのものが汗を適度にかいて皮脂を分泌するようになり、そのバリア機能を回復させ始めるのです。
道路工事に例えると、「道路に穴が空いてしまった➡どうして穴が空いたのだろう?今後また穴が空かないように全体的な見直しをしていこう」
という捉え方が東洋医学のスタンスです。
こちらもご覧ください➡え!?保湿スキンケアは間違いだらけ
アトピー 性皮膚炎の西洋医学的考え方
冒頭紹介させていただいた通り、アトピー性皮膚炎の定義の下、
- アトピー素因(家族歴や、他アレルギー疾患の既往歴、血中IgEが増加しやすい)
によって、そもそもアレルギー反応(炎症)が発生しやすい下地があり、
- 皮膚のバリア機能障害(天然保湿因子の減少や異常)
によって、掻破刺激(非アレルギー性)や外部の抗原(アレルギー性)で炎症が起こりやすくなって、再燃と寛解を繰り返す皮膚疾患だと考えられています。
つまりは、バリア機能異常➡炎症症状➡痒み➡掻き壊し➡バリア機能異常・・というループに陥ってしまうということです。
アトピー素因とは
アトピー素因には、
- 家族歴(気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎・アトピー性皮膚炎)
- 既往歴(気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎・アトピー性皮膚炎)
- IgE抗体を産生しやすい(遺伝子的に)
が挙げられ、いずれかを持っているとアレルギー反応(アトピー性皮膚炎)が起こりやすいということになります。
ただし、ここでいうアトピー素因に主だった該当がなかったとしてもアトピー性皮膚炎を発症してしまうケースもあります。
皮膚のバリア機能障害とは
皮膚のバリア機能には、
- 異物/外敵(化学物質や細菌など)の侵入を防ぐ
- 水分の蒸散を防ぎ、体内成分の漏出を防ぐ
役割があります。
図右側のように、アトピー性皮膚炎では、皮脂膜(皮脂)や角質層(細胞間脂質/天然保湿因子)の組成に乱れが生じ、タイトジャンクションという細胞同士を密にそろえる機能が壊れてしまうため、異物や細菌の影響を受けやすく、かつ体内の水分も蒸散しやすくなってしまうのです。そのため、アトピー性皮膚炎のほとんどの方の皮膚は乾燥しやすい状態となっており、度重なる侵入刺激への応答で皮膚(知覚神経)も過敏な状態となってしまうのです。
こうしてバリア機能が低下してしまった皮膚は、以下のような症状を起こしやすくなります。
- 乾燥
- かゆみ
- 赤み
- ひび割れ
- 炎症
- 感染
アトピー性皮膚炎の西洋医学的治療では、抗炎症やバリア機能の改善を目的に次のような目標の下、処置が行われるのが標準治療となっています。
目標(ゴール)
症状が無いか、あっても軽微で日常生活に支障が無く、薬物療法もあまり必要としない状態に到達し、それを維持すること。
また、このレベルに到達しない場合でも、症状が軽微ないし軽度で、日常生活に支障をきたすような急な変化がおこらない状態を維持することを目標とする。
- 薬物療法
- 皮膚の生理学的異常に対する外用療法・スキンケア
- 悪化因子の検索と対策
- 薬物療法
- 抗炎症外用薬(ステロイド外用薬、タクロリムス軟膏、デルゴシチニブ軟膏など)
- 抗ヒスタミン薬
- シクロスポリン
- ステロイド内服薬
- 漢方薬
- バリシチニブ
- デュピルマブ(デュピクセント)
- スキンケア
- 保湿外用薬(保湿剤、保護剤)
- 入浴・シャワー浴と洗浄
*このスキンケア方法に異を唱えるアトピー専門医もいますし、当院もその考えを持っています。こちらもご覧ください➡え!?保湿スキンケアは間違いだらけ
- 悪化因子の検索と対策
- 非特異的刺激(唾液・汗・髪の毛の接触・衣類との摩擦など)
- 接触アレルギー(外用薬・化粧品・香料・金属・シャンプー・リンス・消毒薬など)
- 食物(食物アレルゲンの関与が認められるケースもある)
- 吸入アレルゲン(ダニ・室内塵・花粉・ペットの毛など)
- 有用な吸入抗原の特異的IgE抗体と対策(ダニ・花粉(スギ、ヒノキ、シラカンバ、ハンノキ、ハルガヤ、カモガヤ、ブタクサ)、動物(イヌ、ネコ、その他接触機会のある有毛動物)、真菌(アスペルギルス、マラセチア)など)
- 発汗(発汗量の減少、減少に伴う皮膚温の上昇やドライスキン)
- 細菌、真菌(病変部に黄色ブドウ球菌が検出されやすい)
*出典:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021 (1258、1276-1298)
道路工事に例えると、「道路に穴が空いてしまった➡先ず穴を塞いでしまおう、また穴が空いたらその時に塞げばいいよね」
という考え方が塗り薬を使った西洋医学のスタンスです。新薬なども開発されていますのでその限りではありません。
東洋医学・西洋医学の優劣ということではなく、それぞれの特徴とご自身やご家族の考え方により合致する方法でアトピー性皮膚炎を始めとした皮膚疾患に向き合われると良いでしょう。
アトピー性皮膚炎の症状
アトピーの症状はとても複雑です。
そもそも皮膚症状に個人差がありますし、患者さんが自覚されている症状の悪化要因にも確たる共通性はありません。
皮膚が痒く(痛く)、乾燥しやすく、屈曲部に左右対称性の皮疹や発赤発疹が出たかと思えばそれらを掻き壊してしまい、皮膚がグジュグジュしているような状態の方もいらっしゃいます。
各年齢層において好発部位や症状の程度にも違いが見られます。部分的な症状だけの人、全身的に皮膚炎が出てしまう人など、軽い症状から重度の症状に至るまで幅が見られます。
また、成人の方では長期間ステロイド(副腎皮質ホルモン)の使用を続けてしまったことで、皮膚が薄くなったり萎縮していたり、毛細血管の拡張によって赤みが目立つようになったり、痒みや刺激感が出やすくなったり、もともとのアトピー体質にステロイドによる皮膚症状が加わるようになってしまっていることがあります。
【乳児期】
- 0〜2歳頃までの皮疹
- 2ヵ月以上続くと慢性と判断
- 浸潤性皮疹と言ってジメジメとした湿疹が特徴
- 搔き壊して、びらん(ただれ)になりやすい時期
- 皮疹は頭・顔面(額・頬)・耳・肘や膝の曲がる部分などに現れやすい
- 皮膚バリア機能が弱く外部からの刺激に対する防御力が低い
→紅斑様の皮疹が口周囲や頬などに現れ、次第にジメジメとした丘疹や水疱が見られるようになります。そして痒みのためにそれらを掻破(搔き壊し)することで、びらん(ただれ)となって慢性化していきます。
【幼・小児期】
- 3歳〜12歳頃の皮疹
- 6ヵ月以上続くと慢性と判断
- 卵・牛乳の影響を受けているケースが多い
- 乳児期に比べると重症例は減少傾向
- 体幹部(背中に多い)の乾燥性皮疹が特徴
- 肘や膝の曲がる部分には苔癬化(たいせんか)皮疹が多く見られる
→苔癬化(タイセンカ)とは、掻破(そうは=掻き壊し)の繰り返しにより皮膚が硬くゴワゴワになることを言います。その皮膚のゴワゴワの原因は炎症と考えられています。
※細菌感染を起こしてしまっているようなケースも存在します
【思春期】
- 12歳~成人頃の皮疹
- 6ヵ月以上続くと慢性と判断
- 吸入性アレルギー(イエダニ等)の影響を受けているケースが多い
- 心因的な要因が掻破に影響を与えやすくなる
- 苔癬化の範囲が拡大し明らかな変性を確認できるようになる
- 額・頚などの上半身、肘や膝の屈曲部によく見られる
【成人】
- 6ヵ月以上続くと慢性と判断
- 小児期のアトピーが治っていても再発することもある
- 顔面部の難治性紅斑
- 頚部の網状の色素沈着
- 全身皮膚の浮腫性の発赤・腫脹
- 難治性の皮疹や痒疹が全身性に見られることもある
- ステロイドの長期利用によるステロイド皮膚炎を合併していると難治性となりやすい*
→成長と共に緩解していく例が少なくないが、近年では高齢者のアトピー性皮膚炎も見られるようになっています。
→*ステロイド皮膚炎…ステロイド外用剤の長期使用によって皮膚が薄くなったり赤くなったり過敏になってしまっている状態
当院のアトピー性皮膚炎に対する施術方針
➡
アトピーでお悩みの方の場合、当院での施術第一選択はアラテックセラピーになります。
アラテックセラピーは身体が過敏反応を起こしてしまっている物質や刺激を見つけ出し、その物質や刺激に対する過敏反応を元通りにリセットするための施術法です。
痛みや侵襲性なく受けていただけますので、お子様やシニアの方でも安心してご相談ください。
アトピーの施術には、アラテックセラピーを受けていただくことを前提としています。その理由は個人差はあるものの結果的に施術期間や施術回数を少なくできることがわかっているからです。必ずしも100%を保証するものではありませんが、施術作用は長期的に持続し症状の克服・コントロールに役立ちます。
アラテックセラピーではアトピーも施術対象となります。
アトピーの人が過敏に反応しやすい刺激(物質)はいくつも存在するわけですが、その中でも代表的な刺激(物質)は把握できていますので、アラテックセラピーではあなたがどのような刺激(物質)に対してアレルギー・過敏症の傾向があるのかをチェックした後、それら刺激(物質)の中でアトピー性皮膚炎や湿疹といった症状と関わりがより深いと考えられる物質から順に身体のエラー反応を修復していきます。
また、症状のレベルによっては、鍼灸・整体・各種生活指導・体操・電気治療・幹細胞ケアなどのアプローチを組み合わせて施術を行っていきます。
当院のアトピー性皮膚炎に対する鍼灸施術
鍼灸整体施術によって体質改善を行い身体の基盤を整えるお手伝いをいたします。
特に心身のストレスが多い環境で生活されている方や自律神経、内臓機能の乱れが強く影響していそうな方、また血流状態が思わしくないような徴候のある方には、鍼灸整体施術も受けていただきます。
ストレスは大敵です。肉体的なストレスや精神的なストレスに過剰に曝されるということは、実は心身を攻撃していることになります。
攻撃されると私たちの心身は自動的に「応戦しよう/守ろう」というモードに切り替わるのですが、そういった反射作用が血流を悪化させ身体を硬くしてしまうのです。
自律神経が不安定になっていると、それによって調節されている内臓機能の働きも不安定になってきます。特に食事と関わる胃腸機能の状態はアトピーによる身体の炎症反応をコントロールしていくのに重要です。腸内環境によって免疫力にも差が出てくるなどという話も聞かれたことがあると思います。また皮膚は内臓の鏡とも言われるように、古くから皮膚と内臓の関係性は説かれているのです。皮膚の「膚」にしても、その漢字の中に「胃」が用いられているぐらいですから、皮膚と胃腸の関係性は無視できません。
血流状態、これも症状克服のためにはとても重要な要素になります。
血流は栄養や酸素を全身に運ぶ、老廃物を回収する、傷を治す、ホルモンを運ぶ、異物に対する免疫能、水分やPHを整える・・などなど、人間が健康に過ごすために欠かせない様々な働きを担っています。
アトピーは一般に熱の症状なので、言い換えると身体のあちこちで火事のような炎症が起こり続けている状態なんです。通常この炎症を身体はどうやって鎮めていると思いますか??
実は、たんぱく質やビタミン類、ミネラル類を消耗することで炎症反応に対応する仕組みというものが身体にはあるのです。
また、皮膚の病変が修復されるときにも材料が必要なわけですね。その材料とはなんだと思いますか?? これもやはりタンパク質、ビタミン類、ミネラル類になってくるのです。
栄養が大事!というのはもちろんその通りなのですが、ここではそれらを身体の隅々に運んでくれているのって血液ですよね。というのが大事な部分。
血流が良くない状態だと、抗炎症作用の発揮や組織の修復スピードにも影響が出てきます。アトピー症状を抑えようと思ったら血流状態が良いことはとても大切な条件になってきます。
以上のことから当院の鍼灸整体アプローチは、ストレス緩和、自律神経(内臓機能)の調整、血流改善を主目的に行っていきます。
アラテックセラピーと併用していくのが一番のおススメですが、「鍼灸整体施術だけで調整を行っていきたい」というご希望にもお応えいたします。
重度の症状の方では、週に2回程度の鍼灸施術から始め、だんだんと施術間隔を空けるようにしていきます。
ステロイドの使用に関して
アトピーでは「日本皮膚科学会」の治療ガイドラインから、多くの皮膚科で保湿による念入りなスキンケアとステロイド外用薬による薬物治療が第一選択となっていますが、ステロイドが段々と強いものになっていくことや、結局薬を塗らないと症状が戻ってしまうということに不安や疲労を感じてしまう方が一定数いらっしゃいます。
また、先にも触れましたがステロイド軟膏は長期使用することでステロイド皮膚炎といわれるような症状を引き起こしてしまったり、(ステロイドが無いと不安)という精神面での依存が見られるようなこともあります。
ゆえに、ステロイドを全否定するわけではありませんが〝使わずに済むのであればそれに越したことはない〟というのが当院のスタンスです。
そのため当院を選ばれる方は、「薬をなるべく使いたくない」「ステロイドを使わない方法で良くなりたい」という方が多くなります。
患者さんの意志によってアドバイスの内容等は変化してきます。ステロイドを使いながらコントロールしたいということであればそういった対応も行っております。
脱ステロイドに本格的に臨みたいような場合には、脱ステロイドに理解のある医療機関を紹介させていただく場合もあります。
施術回数目安
アトピーの施術は、症状の軽重・年齢・生活習慣・その他のアレルギー症状との関係などから、施術内容や回数にかなりの個人差が出てきます。
一般に低年齢・軽症状・単一症状に寄れば寄るほど、施術内容はシンプルに、回数も少なくなる傾向にあるとイメージしてください。しかしながら、3ヵ月~1年程度の期間が必要になってくることが多いです(施術頻度により変化します)。
他のアレルギー施術と同様に原因物質の内アナフィラキシーを起こしてしまう物質への施術は行えません。
子供が痒がっているのをどうにかしたい、、、
皮膚コンディションのせいで人と会うのが憂鬱になってしまう、、、
ずっと薬を使い続けることを望んではいない、、、
そのようなお悩みや傾向のある方にぜひ体感していただきたい施術法です。
ちょっとしたことでも積み重なるとストレスになってしまいますよね。
当院では皆さんのアレルギー/過敏症でのお悩みを解消し、笑顔で過ごせる日々を取り戻すお手伝いをさせていただいています。
※アラテックセラピーとリブラメソッドでは、アトピーも施術対象となっております。相談フォーム、お電話で直接お問い合わせください。