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当院では、一般鍼灸/整体施術の他、アレルギー/過敏症症状全般の施術に力を入れております。
千葉県松戸市でアラテックセラピーが受けられるのは、てんびん鍼灸治療院だけです!
アルコール過敏症(アレルギー/依存症)について
アルコール過敏症・アルコールアレルギー・アルコール依存症と、この記事のタイトルにも3つの意味合いを持たせたのですが、アラテックセラピーを理解すると、その考え方や捉え方が世間一般に言われていることとやや異なってきます。さらに、アルコール不耐症や急性アルコール中毒、はたまた単純な飲み過ぎによる二日酔いなど、
その辺りも含め、アルコールに関わる体調不良について、はり師/きゅう師/柔道整復師/アラテックセラピストの観点から説明をさせていただきます。
アラテックセラピーについてはコチラをご参照ください。
○アルコール依存症
長期間/高頻度に渡りアルコールを摂取し続けた結果、お酒を飲まずにはいられなくなってしまう状態(身体/精神依存)に陥る、脳の仕組みに関する病気のことを差します。俗に言うアル中と同義です。
自分の意志で飲酒のコントロールできなくなってしまうこともあり、個人で断酒を行うのが非常に困難となります。
アルコールの長期過剰摂取は、肝臓病各種、すい臓病、循環器(心臓)病、高血圧、高血糖、脂質異常症、うつ病、認知症、がん各種などの発症リスクを高めることが知られています。
ちなみに、アルコール依存症に陥ってしまう人の内、約9割はALDH2活性型の人なんだそうです(アルコール不耐症で後述)。たくさん飲めるから依存してしまうということですね。
アルコール依存傾向のある場合には、近親者の協力を得ながら速やかな対策をとることが必要になってきます。
○アルコールアレルギー
アルコールを摂取したり、アルコール消毒をしたりすると、皮膚に蕁麻疹や痒み症状が見られたり、息苦しさや喉の閉塞感、あるいは喘息発作など、わかりやすい症状の現れるものがアレルギー反応である可能性が高いです。アナフィラキシーのような急激で強い反応が出てしまうケースはまさしくアレルギーと言えますが、その他の症状に関しては、過敏症や不耐症と明確な区別がしにくいものがあるのも事実です。
アルコールアレルギーのチェック法は皮膚へのパッチテスト(塗布)で行えます。診断を必要とする場合は皮膚科や内科等でテストを行ってもらえます。
アルコールの触れた箇所が赤くなったりカブレるような場合にはアルコールアレルギーと考えられます。
○アルコール過敏症
アルコールアレルギーと同様に、種々の過敏症状が出るものの、アレルギーの診断法であるパッチテストにて反応しない(陽性反応が見られない)ものをアラテックセラピーでは過敏症と定義します。
その他の物質/刺激へのアレルギーでも同じことが言えますが、血液検査やパッチテストを行っても結果は陰性(アレルギーではない)と言われるが、その物質/刺激に接触したときには、やはり何かしらの症状が出てしまうという訴えをお持ちの方は実は少なくありません。病院でアレルギーではないと診断されてしまうと、じゃあなんなの?という部分で答えが出すに、モヤモヤが残ってしまっている方も多いのです。
言い換えるなら、
アレルギーとは、免疫反応が応答し引き起こされる症状で
過敏症とは、免疫反応は応答しないが、自律神経系や末梢神経系、各臓器や器官等が直接反応して症状が出てしまう状態になります
余談になりますが、化学物質過敏症が理解されにくいのもこのためで、免疫反応が応答せず検査では見つけだせないからなのです
○アルコール不耐症
アルコール不耐症とは、アルコールの代謝過程で発生するアセトアルデヒドを分解するために必要な酵素(ALDH2)の活性が低かったり、不足していることが原因で、身体に入ってきたアルコールを効率よく処理できない体質のことを言います。このALDH2は3タイプに分類されていて①活性型(お酒に強い、たくさん飲める)、②低活性型(お酒に弱め、ほどほどに飲める)、③不活性型(下戸、まず飲めない)となっています。
そして、日本人における3タイプの分布割合は①活性型が56%、②低活性型が40%、③不活性型が4%、となっているとのことなので、ここで取り上げているアルコール不耐症に該当する型は②と③ということになってきます。②低活性型の人が頑張って飲み過ぎてしまうと、お酒の後の体調不良等が出やすくなってしまうわけですから、40%というと2人に1人とは言えないまでもなかなかな効率ですから、己を知ることが大事になってきますね。
日本人の
一般にアレルギー反応は、摂取後すぐに確認されるものが多いですが、不耐症の反応は飲酒後30分から1時間程度が経過した後に現れ始めます。不耐症の症状はアレルギー/過敏症と重なり合うものも多く、きちんと飲酒後の経過を観察していかないと判別は難しくなります。
しかしながら、不耐症だった場合、アルコールの摂取量によって症状の軽重が見られやすく、「アルコール量が少しなら平気だけど、多量に飲むと調子を崩す」という訴えは不耐症傾向を示唆します。真性のアレルギーの場合は、摂取量の多少に関わらず症状が早くに誘発されてきます。
不耐症の症状には、腹痛・下痢・消化不良・頭痛・倦怠感・のぼせ/ほてり・気分の乱れ・吐き気・蕁麻疹・斑状の皮膚の赤み・痒み・酷い二日酔い等が挙げられます。
○急性アルコール中毒
急性アルコール中毒は,アルコールの急激な多量摂取により、肝臓でのアルコール分解代謝が追いつかなくなり、血中アルコール濃度が急激に上昇することで脳内の神経細胞の働きが麻痺してしまう状態を言います。
症状としては、明らかな顔/身体の紅潮・発汗・動機・呼吸困難・胸痛・頭痛・めまい・吐き気・嘔吐・口の渇き・脱力・低血圧・歩行障害などがあり、特に危険な状態では、意識の混濁・昏睡・呼吸麻痺などに陥り場合によっては死に至ってしまうことがあります。
ここで挙げているアレルギーの人は元より過敏症や不耐症の人などは、どちらにしてもアルコールに対する耐性が低いため、もし未だに無理に飲まされるようなシーンに遭遇してしまった時には断固「NO!」の意思表示をしてください。
お酒を飲むときには、血中アルコール濃度の急激な上昇を抑えることが肝要です。空腹時や体調不良時の飲酒や一気飲みを避け、水をきちんと摂取しながら飲まれるのが良いです。
○飲み過ぎによる二日酔い
二日酔いの原因は、飲み過ぎそのものになります。
アルコールが分解されるとアセトアルデヒドが発生します。飲み過ぎにより肝臓の処理能力が追い付かなかったり、不耐症によって上手く処理が進まないというようなことがあると、血中のアセトアルデヒド濃度が高くなってしまいます。このアセトアルデヒドは毒性の強い有害物質で、それ自体に吐き気や動悸、頭痛などを引き起こしてしまう作用があると言われています。
また、飲み過ぎが原因であるため、アルコール(エタノール)そのものの刺激が消化器を弱らせることがあり、胃痛や胃もたれ、胸やけ、吐き気などの消化器症状が見られることもあります。
当然ながら、アセトアルデヒドの分解能力の弱い人の方が二日酔い症状は出やすくなってしまいます。
アルコール依存症(アレルギー/過敏症)をアラテックセラピー的に考えると
背景は人それぞれ異なるものの、アルコール依存症がどういう状況なのかと言えば、冒頭でも記した通り「脳の仕組みの問題(病気)」ということになります。
ですが、「脳の仕組みの問題(病気)」となってしまう前の段階ではどうだったのでしょうか?
いきなり依存してしまうレベルの病気とはならないわけですから、きっとただ単純に「お酒が好きだ」とか「飲まずにはやっていられねぇ」だとか、その人それぞれの生活習慣の1つだっただけのはずなのです。
別の言い方をするなら「お酒が大好きだった」「高頻度に触れていた」という状態になります。
アラテックセラピーではアレルギーや過敏症反応は、「大好きなもの」「よく接触(摂食)するもの」あるいは「大嫌いなもの」に対して形成される確率が高く、
それは、ある日突然心身に生じてしまうシステムエラー(誤認識)であるという考え方をしています。
そして、このシステムエラーという捉え方をすると、アレルギーや過敏症のみならず、種々の依存症も該当してきますし「脳の仕組みの問題(病気)」というのはまさしくシステムエラーと言い換えられるというわけです。
依存性の高い食品や物質というのは、アルコールやタバコばかりではありません。
「お酒が止められない」、「タバコが止められない」という状況は、アルコール中毒、ニコチン中毒とも表現されるわけですが、現代では〇〇中毒(依存症)と表現されていないだけで、実は普段当たり前に口にしている身近な食品にも同等の状況が生まれている可能性があることをご存じでしょうか。
有名どころでは砂糖やカフェインです。「甘いものが大好き」「コーヒーは止められない」などという方も少なくないでしょう。
その他一部になりますが、ポテトチップスやアイスクリーム、ジュースやチーズなど、脂肪分が高く血糖値が急激に上がりやすい加工食品ほど、依存性が高いと言われています。
依存性が高いと言われるその理由は、それらの食品の継続的・大量摂取が脳の報酬系(神経系システム)への過剰な刺激を生み、システムの変容が形成されてしまうからです。
脳の報酬系とは、生きるために必要な食欲・睡眠欲・性欲等の本能的な欲求が満たされた時の快感を報酬として認識し、継続してその報酬(快感)を得ようとする性質のある脳の神経系の働きのことで、
「美味しいっ」「気持ちいいっ」「最高っ」「嬉しいっ」というような感情が出ている時には、この報酬系が活性化し快楽をもたらすドーパミンという生体物質が分泌されるのです。
「美味しいものは脂肪と糖でできている」と、過去に某CMのキャッチフレーズで使われていたことがありましたが、正しくその通りで、美味しい物を食べている時には、脳内でドーパミンの分泌が促進され「美味しい」「幸せ」という報酬/快楽を感じることになり、食事が終わった後も、(またあの美味しい〇〇が食べたい(報酬/快楽が欲しい))と、ことあるごとに思い出させるように快楽の記憶として刷り込まれるのです。
そして、快楽の記憶にまかせ本能の赴くままにアルコール摂取、砂糖の摂取、脂肪の摂取、性的興奮、ギャンブルでの興奮のような刺激を受け続けていると、過剰に繰り返しドーパミンが分泌されることによって、脳内で、よりドーパミンが分泌されやすい状況が形成されてしまうとともに、直接的ではない報酬を連想させるような事象にすらも快楽を結び付けてしまったりするようになり、依存度が進行していくことになってしまうのです。
砂糖による快楽も、アルコールによる快楽も、薬物による快楽も反応している報酬系は同じです。
人間には理性があり、本来このような快楽を求め続けてしまうといった衝動に対しても抑制的に働きかける、セロトニンという神経伝達物質があるのですが、依存状態に傾きやすい人の中には、このセロトニンの活性がなんらかの理由で低下してしまっているようなケースも考えられるとのこと。まるでブレーキが効かなくなってしまった車の様に自分ではコントロールが出来なくなってしまうのです。
前置きが長くなってしまいましたが、アラテックセラピーは、心身のシステムエラーを見つけ出し修正していく治療法です。
アルコールに対するアレルギーでも、過敏症でも、依存症でも、どこかのタイミングで「今までと体質が変わってしまった」という反応であれば修復できる可能性はあります。
「アルコールが大好きでなかなか控えられない」といった訴えのある方々からも
「前ほど酒に執着しなくなった」
「以前ほど飲みたいと思わなくなってます」
「飲んでも乱れなくなった(と人に言われる)」
というような感想はよくいただきます。
逆に身体がアルコールを受け付けなかったという方からは
「前より飲めるようになった」
「お酒が嫌いではなくなった」
というような感想をいただくこともあります。
無自覚の方も含めて、アレルギー/過敏症のせいで、実はお酒との関りが上手くいっていないという方は一定数いらっしゃいます。
お酒を飲まなくて良い環境で生活できるのであれば何も気にしなくて良い話ですが、例えばビジネス上のお酒の席で、(もう少し上手く立ち振る舞えたなら・・)というような場合には、アラテックセラピーがお役に立てるかもしれません。
砂糖や脂肪、コーヒー(カフェイン)糖への過敏(依存)状態にも同様にアプローチが可能です。
WHOによるスクリーニングテスト(AUDIT)
アルコールによる影響が、健康を害するレベルに至っていないかを判断する目安として、このAUDIT(オーディット)が用いられます。
アルコール依存症には至っていないが「危険な飲酒」「有害な使用」レベルにある人が対象となっています。
10項目の設問それぞれに0~4点の回答をし、その合計点で評価を行なうものです。
質問 | 点数 | 回答 | |
1 | あなたはアルコール含有飲料を どのぐらいの頻度でのみますか? |
0 1 2 3 4 |
飲まない 1か月に1度以下 1か月に2~4度 1週に2~3度 1週に4度以上 |
2 |
飲酒するときには通常どのぐらいの 日本酒1合=2ドリンク |
0 1 2 3 4 |
1~2ドリンク 3~4ドリンク 5~6ドリンク 7~9ドリンク 10ドリンク以上 |
3 | 1度に6ドリンク以上飲酒することが どのくらいの頻度でありますか? |
0 1 2 3 4 |
ない 1か月に1度未満 1か月に1度 1週に1度 毎日あるいはほとんど毎日 |
4 | 過去1年間に飲み始めると 止められなくなったことが どのぐらいの頻度でありましたか? |
0 1 2 3 4 |
ない 1か月に1度未満 1か月に1度 1週に1度 毎日あるいはほとんど毎日 |
5 |
過去1年間に普通だと行えることを |
0 1 2 3 4 |
ない 1か月に1度未満 1か月に1度 1週に1度 毎日あるいはほとんど毎日 |
6 |
過去1年間に、深酒の後、体調を整えるために |
0 1 2 3 4 |
ない 1か月に1度未満 1か月に1度 1週に1度 毎日あるいはほとんど毎日 |
7 | 過去1年間に、飲食後、 罪悪感や自責の念にかられたことが どのくらいの頻度でありましたか? |
0 1 2 3 4 |
ない 1か月に1度未満 1か月に1度 1週に1度 毎日あるいはほとんど毎日 |
8 | 過去1年間に、飲酒のため 前夜の出来事を思い出せなかったことが どのくらいの頻度でありましたか? |
0 1 2 3 4 |
ない 1か月に1度未満 1か月に1度 1週に1度 毎日あるいはほとんど毎日 |
9 | あなたの飲酒のために あなた自身か他の誰かがケガを したことがありますか? |
0 2 4 |
ない あるが、過去1年にはなし 過去1年間にあり |
10 | 肉親や親戚・友人・医師あるいは 他の健康管理にたずさわる人が あなたの飲酒について心配したり 飲酒量をへらすように勧めたり したことがありますか? |
0 2 4 |
ない あるが、過去1年にはなし 過去1年間にあり |
日本では、8~14点で、問題のある飲酒習慣を疑って減酒支援の対象とされ、15点以上ではアルコール依存症が疑われるため、専門機関の受診が必要と考えられています。
当院の施術法
アルコールに関連する依存症/アレルギー/過敏症の疑いのある方の場合、アラテックセラピーでの評価と施術が第一選択となり、
アルコールに対してエラー反応が見られるか、神経伝達物質系のエラー反応が見られるか等が、1つの指標になってきます。
入院が必要なレベルの依存症になってしまっている方の場合、当院での通院アプローチは上手く運ばない可能性が高くなってしまうため施術をお断りさせていただくことがあります。
アラテックセラピーは、身体が絶対に変化することを保証できるもではありません。
そのため、アルコール依存/アレルギー/過敏症と関連する物質にいくつかエラー反応が見られた時には、~3回の施術の中で、心身の何かしらの前向きな変化を感じられるかどうかを確認し、
アラテックセラピーを継続していくかどうかをご判断いただきます。
また、アレルギー/過敏症の施術の場合にはそれほど影響のある話ではありませんが、アルコール依存症の施術の場合には禁酒(断酒)が必要になってきます。
この時に重要になってくるのが禁断症状(離脱症状)です。
長らく、アルコールが体内にあることが当たり前になってしまっていた人では、体内のホルモン作用の他、神経伝達物質の働きや伝達物質の情報を受け取る受容体の働きが崩れることになります。これは、細胞レベルで体内の情報伝達系が正常に働かなくなってしまうことを意味します。そのような細胞レベルの乱れがある中で、断酒によってアルコールの作用が無くなってしまうと、乱れていた中でバランスをとっていた機能が急激な変化に対応できずに種々の症状を引き起こしてしまうことによります。
アルコールも広義では「薬」に分類されるものですので、アトピー性皮膚炎の方が脱ステロイドを行なう時の離脱症状と基本的なメカニズムは同じです。アルコールの影響によって蓋をされていた身体変調のツケが出てくることになります。
この離脱症状の強弱には個人差がありますが、基本的にこの時期を乗り越えるのは言葉では言い表せられないほど大変になってきます。
精神的にも、肉体的にもストレスを多分に感じる期間となりますので、この期間は、鍼灸整体術、耳針などを用いて精神/肉体面のストレス緩和のサポートを行なっていく形になります。
アラテックセラピー
コチラをご参照ください » アラテックセラピーとは
*アラテックセラピーでは、アナフィラキシーを起こしてしまう物質への施術は行えません。
アルコールを飲むと不調が出てしまう
つい飲み過ぎてしまうのをどうにかしたい、、、
アルコール摂取を減らすように指導を受けている、、、
ちょっとしたことでも積み重なるとストレスになってしまいますよね。
当院では皆さんのアレルギー/過敏症でのお悩みを解消し、笑顔で過ごせる日々を取り戻すお手伝いをさせていただいています。