「アレルギーで悩む人々を笑顔にしちゃうプロジェクト☆」で日本を元気に。
千葉県松戸市でアラテックセラピーが受けられるのは、てんびん鍼灸治療院だけです。
最近「四毒(小麦・乳製品・砂糖・植物油)」という言葉をよく耳にしませんか?
「全部やめたら体調がよくなる!」と熱弁する人もいれば、
「いやいや、全部悪者にするのは極端すぎるでしょ…」という声もあったりしますよね。
この「四毒」という表現、インパクトがあって記憶に残りやすいのですが、ゆえに私個人的にはちょっと危うさを感じています。
なぜなら、「毒」という言葉の持つイメージが強すぎて、
・食に関わる仕事をされている方
・経済的/生活環境的に選択肢が限られている方
・体質的に食べ物の選択肢が制限されてしまう方
などに対して、配慮を欠いている表現であるからです。
果たして、砂糖・小麦・乳製品・植物油という食品は本当に毒なのでしょうか?
アレルギー/過敏症を専門的に扱う治療院の視点で掘り下げてみます。
このブログ内では、あえて「毒」という表記を用いますが、私個人としては本来食品に対して「毒」という言葉は使いたくありません。
Contents
アラテックセラピーから見る「四毒」
アラテックセラピーでは、食べ物そのものを「毒」とは考えません。*添加物や人工甘味料などは別です。
仮に、あなたの身体に合わない(受け付けられない)食べ物がある場合、
それは「身体のどこかがその食べ物を自分にとって〝敵〟や〝脅威〟だと誤認識している=エラー反応」を形成してしまっているからであり、そのエラー反応を〝アレルギー〟と〝過敏症〟の2つに分類定義しています。→アレルギーと過敏症の違いについての詳細はコチラをご覧ください。
さて、周知の通り、小麦や乳製品に関しては、そもそも〝食物アレルギー〟という形でわかりやすく、身体が受け入れられない状態になってしまっている人々がいます。
これは、小麦や乳製品が〝毒〟だから引き起こされているのではありませんよね。
本来ならば無害であるはずの食品に対して食物アレルギーを引き起こしてしまうという身体システム側の誤作動が原因となっているわけです。
また、現代医学的には未だに理解されていないところですが、医療機関で検査を受けて、小麦や乳製品のアレルギーを血液検査で否定されたような人でも、小麦や乳製品を摂取するとなんとなく怠くなったり、お腹が痛くなる、張る、くだる。皮膚が赤くなったり痒くなったり、咳が出たり息苦しくなってしまうなど(個人差有り)の自覚症状が現れる方というのは確実に存在します。そしてこのような反応のある方がアラテックセラピーでは〝過敏症〟に該当します。
医学的にアレルギーではないけど、身体のどこかが反応してしまう=過敏症
ということです。
このことから、現在の四毒との関連性はこういうことになります。
- 小麦に過敏反応がある人が小麦をやめれば、体調がよくなる
- 乳製品や砂糖、油脂類でも同様の反応が起こり得る
- 逆に、過敏症がなければ「四毒抜き」を実践しても体調の変化がない
つまり、「四毒と呼ばれている食品が毒なのではなく、その人の身体が何にどう反応してしまうか、しないのか」が、特定の食品によって体調が変化するかどうかのポイントなのです。
四毒論が多くの人の支持/共感を得られる理由
当院ではアラテックセラピーという施術システムを使って、アレルギーや過敏症のお悩み克服をサポートさせていただいています。
アラテックセラピーには〝評価〟という段階があり、はじめにその人の心身が何を苦手としているか(過敏反応があるか)?ということのチェックを行うのです。
もちろん個人差が出て来る話にはなりますが、この評価結果、当院の評価データ上は「糖」「小麦」にエラー反応を形成してしまっている人は非常に多く、また「乳製品」や「油」にエラー反応を形成してしまっている人も先の2項目ほどではありませんが多く見受けられます。糖は90%以上の人に、小麦は80%以上の人に、乳製品や油も60~70%程度の人にエラーが見つかるような状況です。当然、四毒として挙げられている全てのものにエラー反応が確認される方もいますし、どれか一つにだけエラーがあるような方もいるわけです。
これらの食品群については、その他の食品群(肉や魚、豆、野菜類など)と比べてもエラー確認率が非常に高いのが特長として挙げられます。つまりは、四毒と表現されている食品のいずれかを実は身体も嫌がっているから、大なり小なり過敏反応の影響を受けている人が多そうだと言えるのです。
ただこれは、何かしらのアレルギー症状、あるいは過敏症状の自覚のある方を対象としていますので、データの母数というのはあくまで〝なにかしらアレルギーまたは過敏症の自覚のある人〟ということになります。
しかしながら、アレルギー症状というものは、咳や喘息、湿疹や蕁麻疹などのように、わかりやすく表に出てくることからその自覚も得やすいという特徴がある一方で、過敏症の症状というのは地味なものが多く、倦怠感、疲れが抜けない、胃腸消化器の漠然とした不調、なんとなくコンディションが優れない、など、ともすれば「昔からの体質」や「年齢のせい」とでも言われてしまうような比較的ありふれた不調の要因となりやすいのが特徴でもあります。
実際どうでしょう?そのような自覚があなたにもあるかもしれませんし、そういう体調不良の話を人から聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?
自覚なく過敏症を持たれていて(そう言われてみれば・・・)となる方はかなり多くいるはずです。
さらには、食べ物の過敏症には遅延型と言って、口にしてからしばらく時間が経った後に心身に影響が出てきてしまうようなケースすらあり、こうなってくると不調を感じている当の本人も、その不調に実は(例:2日前に食べたケーキ(糖+小麦))が関わっていたなどとは、まず気づかないでしょう。世の中に過敏症という概念が広く浸透していないため、原因不明の不調ということで対処療法を繰り返されている方もいるでしょう。
- アレルギーや過敏症がある人は、糖・小麦・乳製品・油のいずれかにエラー反応がある可能性が高い
- アレルギーの自覚症状がなくても、糖・小麦・乳製品・油に対して隠れ過敏症を持っている無自覚層が一定数存在する
現代人の多くはこのような、糖・小麦・乳製品・油との関わりがあり、また、これらの食品は一般的な日常食に多く含まれていることから、四毒抜きの生活をしていると自然とアレルギーや過敏症の症状が抑えられることになり、身体が軽く、体調が良くなったような効果を実感しやすい人が出てくるのです。
過去に糖質制限がブームを迎えた際、その効果に驚く人が多くいた一方で、「効果がない」「わからない」という人も存在していました。
もうお分かりかと思いますが、あの時も糖類に過敏症を持っていた人は変化を感じられたはずですし、もともと糖類に過敏症が無かった人は特に変化を感じられなかったのだと。それだけのことで、根本は同じなのです。
今や、日本の国民2人に1人が何らかのアレルギー疾患を有していると言われています。糖・小麦・乳製品・油の摂取制限を実践すると楽に感じる人が多いのも頷けます。
これが四毒論が支持/共感を得られている理由です。
実はどんな食べ物も「毒」になり得る?
アラテックセラピーの臨床現場では、〝糖・小麦・乳製品・油〟の四毒に限らず、一般的に食卓に上がる肉類や魚、野菜、フルーツ、お茶やコーヒーに至るまで、ありとあらゆる食品にエラー反応が形成されることが確認されています。
例を挙げれば
- 牛肉を食べると、お腹が痛くなってしまう人は牛肉が
- トマトを食べると口や舌が痒くなってしまう人はトマトが
- バナナを口にすると吐き気や嘔吐に繋がってしまう人はバナナが
- コーヒーを飲むとお腹がくだってしまう人はコーヒーが
表現法を借りれば、その人にとっての〝毒〟となってしまっているわけです。
このような症状が出てしまう人にとって、対象の飲食物がその人の身体には合っていないという話になります。
これらの症状が医療機関の検査でアレルギーと診断が下りたならば、それら飲食物へのアレルギー反応だと捉えれば良いですが、「アレルギーではない」「検査をしても原因がよくわからない」のであれば、それがアラテックセラピーで言うところの過敏症ということです。
そのような過敏症症状が無い人々にとって、
- 牛肉は毒でしょうか?
- トマトは毒でしょうか?
- バナナは毒でしょうか?
- コーヒーは毒でしょうか?
違いますよね。
ですので、糖も小麦も乳製品も油類も毒ではないという事です。
つまり,特定の食品が〝毒〟になり得るかどうかは、食べ物に原因があるのではなく、あなたの体質やエラー反応次第ということになります。
食べ物のせいではなく、あなたの体内のシステムエラーが原因です。他の人が難なく受け入れられるものに対して、あなたの身体システムのどこかが過敏反応してしまっているわけですね。
身体のどこかが嫌がっている物を、知ってか知らずか摂取し続けていれば何かしらの体調不良が助長されてしまうことになります。
「良かれと思って食べていたものが身体に合っていなかった」
「大好きでよく食べていたのにエラー反応があった」
実際、このようなことがアラテックの評価によってよく判明します。
毒ではないけれど…
さて、ここまでは糖・小麦・乳製品・植物油は食品は毒ではないということを理解していただきました。
ところが、〝アレルギーや過敏症を抑えていく、症状を克服していく〟ということを考えた時には、これら食品の摂取には気をつけて欲しい側面というものも存在します。
- 甘いもの(砂糖など):
精製された白砂糖は、急激な血糖値の上昇を引き起こし、インスリンの過剰分泌につながります。これにより、糖尿病や肥満のリスクが高まるほか、依存症(中毒)を引き起こす可能性も指摘されています。
また、糖質過剰が「慢性炎症」「酸化ストレス」を介して肌トラブルや動脈硬化に繋がってしまうという研究結果も存在します。 - 小麦(グルテン他):
小麦粉に含まれる「グルテン」が、腸の粘膜にダメージを与え、慢性的な腸の炎症(リーキーガット症候群など)を引き起こす可能性があるとされています。これにより、アレルギーや自己免疫疾患の原因になり得るとされています。また、小麦粉は消化されにくく、腸内で「ダマ」になり、消化不良や便秘を引き起こす可能性も指摘されています。
また、輸入小麦に施される〝くん蒸剤〟や〝ポストハーベスト〟という収穫後処理の影響が出てしまう人もいる様です。これら農薬剤類の残留というのは、その多くが揮発したり、製造加工の過程で低減されるため「残留は通常人体に影響が出るほどではない」とされていますが、「完全にゼロとは言えない」側面もあるのです。多量に摂取を行なう人や、ましてや農薬剤類にも過敏反応を引き起こしてしまう方々が少なからずいらっしゃいますので、アレルギー体質であったり、様々な事象に過敏な方などは摂取頻度や量に気をつけられると良いでしょう。 - 乳製品 :
牛乳やチーズなどの乳製品に含まれる「カゼイン」「ホエイ」というタンパク質や「乳糖(ラクトース)」が、日本人の消化器系には合わないことが多いとされています。また、アジア人には乳糖を分解する酵素「ラクターゼ」が少ない「乳糖不耐症」の人が多く、下痢や腹部の不快感を引き起こす原因となります。さらに、乳製品の過剰摂取が、骨密度の低下、乳がん、前立腺がんのリスクを高めるという説もあります。 - 植物性油脂:
大豆油、コーン油、ひまわり油など、安価な精製された植物性油は、製造過程で「トランス脂肪酸」が発生しやすく、これが動脈硬化(心疾患)やがんのリスクを高めると言われています。また、これらの油は体内で炎症を引き起こし、血管や神経にダメージを与える可能性があると考えられています。
一方で同じ植物性の油でも、アマニ・エゴマ・チアシード・クルミなどに含まれるオメガ3の脂質に関しては、抗炎症作用などが期待できることから積極的に摂取して欲しいものとなっています。
良いものだからと言って大量摂取をするのではなく、日々の食事の中に少しづつ加えて行けるようにするのが良いですね。
繰り返しますが、糖・小麦・乳製品・植物性油は毒ではありません。
ですが、上記のようなことから、体質的に合わない方がいたり、大量摂取によって弊害が出てしまうような方がいるのも事実です。
そのような方というのはこれらの食品群を摂取していると、遅かれ早かれなにかしらの体調不良に悩まされることになってしまうかもしれませんので、ご自身の体質傾向と各食品との相性をよく理解しておくことが大事です。
自ら考えることをせずに四毒信者にはならないでください
ちょっと厳しい口調でサブタイトルをつけましたが、食べ物はそもそも〝毒〟ではありませんので、その認識は改めた方が良いと思います。
人には感情や意思があります。「四毒、四毒」と言い続けていたり、過剰に意識していると、目、耳、脳にその思考が反復して刷り込まれ、いつしかそれらが本当にあなたの身体に合わない物になってしまうかもしれません。思い込みというやつですね。考えたり、口にしたりしていることは自分に跳ね返ってきてしまいます。食べ物は〝毒〟ではありません。
「四毒=絶対悪」と決めつけて生活するより、自分の身体があらゆる食べ物に対して「どう感じ、どう反応しているのか?」を、日々の食事を通じ丁寧に観察することの方がずっと大切だと私は考えています。
世の中には様々な健康法が溢れていて、どのような方法も条件が当てはまる人にはとても効果的だったりします。ですが、「誰にでも効く」というものは存在しないと理解していてください。
だからこそ、
- 「四毒は悪だから全部やめろ!」という極端な主張に流されないこと
- 四毒に限らず「自分自身が何に過敏なのか?」を見極めること
- 食品への過敏反応に関して、客観的評価を求めるなら、アラテックセラピーのような専門的なサポートを受けてみること
このようなことを意識して、四毒論に過剰に振り回されることなく過ごしていただければと思います。
〝四毒〟という言葉はとてもキャッチ―ですが、この場合に大切なのは「何を食べるか」よりも「それが自分にどう作用するのか?」です。
どんな食べ物も、ある人にとっては薬になり、ある人にとってはアレルギー/過敏症の原因になり得ます。
また、今までは普通に口に出来ていたのに、ある時を境に急に受け付けられなくなってしまう、というのがアレルギーや過敏症の特徴でもあります。
何かをキッカケとして、身体の中でシステムエラーが形成されてしまう可能性というものが誰にでもあるのです。
ブームに乗って「四毒信者」になるのではなく、「自分の身体をより理解する」という視点を持つことが一番の食に関わる健康法ではないでしょうか。
あなたの不調の原因は、本当に「四毒」ですか?
食品を〝毒〟とする捉え方がそもそも誤認識なのでしょうね。
アラテックセラピーは心身に形成された誤反応を見つけ出し、元通りに修正していく施術法です
アレルギーでも過敏症でもその根っこは同じ、身体システムのどこかに誤認識(エラー反応)が形成されてしまっていることで様々な不調が現れます。
アラテックセラピーは、それら誤認識(エラー反応)を見つけだし、誤認識が起こる前の状態、即ち物質や刺激との元通りの関係性を取り戻させていく施術法になります。

アラテックセラピー
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