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千葉県松戸市でアラテックセラピーが受けられるのは、てんびん鍼灸治療院だけです。
アトピー性皮膚炎は、痒み・炎症・皮膚バリア機能の低下を伴う慢性疾患です。
西洋医学・皮膚科のガイドライン上は、ステロイドを用いることや保湿をベースとしたスキンケアが標準治療として位置付けられています。一方で、その長期的な薬効を経験した後に、近年では「脱ステロイド」や「脱保湿」を選ぶ方も増えてきており、自然治癒力を活かす治療法が注目されています。その中で「湿潤療法(モイストヒーリング)はアトピーに有効なのか?」という疑問を持つ方は少なくありません。
この記事では、アレルギー・過敏症・アトピー性皮膚炎に取り組む鍼灸院の視点から、湿潤療法の有効性、滲出液ケアの具体的方法、そして体質改善に役立つ鍼灸やアラテックセラピーについて解説します。
Contents
アトピー性皮膚炎と滲出液
炎症が強いと、皮膚から「滲出液(じゅくじゅくした液体)」が出ます。これは血漿成分や炎症物質を含み、感染の温床となりやすいだけでなく、長く続くことで皮膚の治りを妨げてしまうこともあります。
そして、アトピー性皮膚炎の症状や脱ステロイドによるリバウンド症状などで、この滲出液が多い時には、適切なスキンケアを行えるかどうかが皮膚の回復スピードを大きく左右するのです。
湿潤療法とは?
湿潤療法とは、傷を乾かさずに湿った環境を保つ(滲出液に含まれる成長因子などを利用する)ことで、皮膚の再生を早める方法です。
キズパワーパッドなどのハイドロコロイド材が代表例です。切り傷や擦り傷、火傷などでは有効とされますが、この浸出液が出ている状態のアトピー性皮膚炎ではどうでしょうか?
湿潤療法はアトピーに有効か?
結論:小範囲・短期間では有効なこともあるが、全体的には乾燥療法が基本
先ず理解しておいていただきたいのは、アトピー性皮膚炎の皮膚コンディションが、一般的な創傷(切り傷・擦り傷・火傷等)とは全く異なるものになるということです。
アトピー性皮膚炎は、アレルギーや過敏症が原因となったり、遺伝的要因やその他の因子が複雑に絡みあって起こる慢性的な炎症性疾患になります。皮膚のバリア機能が低下し、黄色ブドウ球菌などの細菌が繁殖しやすい状態にあるのです。
このような状況下でハイドロコロイド材を使って患部を覆ってしまうことには、以下のようなメリットとデメリットが考えられます。
メリット
1. 治癒の促進
: 傷から出る滲出液には、細胞の成長を促す因子や、細菌やウイルスと戦う免疫細胞が含まれています。湿潤療法では、この滲出液を適度に保つことで、傷の自然治癒力を最大限に引き出します。乾燥した状態ではかさぶたができ、その下で新しい皮膚が作られますが、湿潤環境ではかさぶたができず、細胞の移動がスムーズになるため、より早くきれいに治癒します。
2. 痛みの軽減
: 傷口を湿潤に保つことで、神経の露出を防ぎ、外部からの刺激を受けにくくします。これにより、乾燥した傷が外部とこすれることによる痛みや、つっぱるような不快感を軽減することができます。
3. 掻き壊しによる悪化の防止
: 湿潤療法で使用する被覆材(ハイドロコロイド絆創膏など)が、物理的に患部を保護します。これにより、夜間などに無意識に掻いてしまうことを防ぎ、傷口の悪化や細菌感染のリスクを減らすことができます。また、患部が保護されていることで、痒みの感覚が和らぎ、掻きたい衝動を抑える効果も期待できます。
4. 傷跡(瘢痕)を残しにくい
: 湿潤環境では、皮膚の再生がより生理的な状態に近い形で行われるため、硬いかさぶたができません。その結果、かさぶたが剥がれる際にできる色素沈着や、硬い傷跡が残りにくく、よりきれいに治癒します。
ただし、この治療法は、患部の範囲がごくわずかであり、他の部位に感染傾向がないという条件が重要です。広範囲にわたる滲出液や多量の滲出液、特に感染が疑われる皮膚コンディションの場合には選択してはいけません。
アトピー性皮膚炎による湿疹病変そのものに湿潤療法を選択するというよりも、掻破によって出来た傷に対して用いる形です。
デメリット
1. 滲出液がこもり炎症が長引く
:湿潤状態が続くと皮膚がふやけて脆くなり(浸軟)、さらにバリア機能が低下することになります。軽い刺激でも傷つきやすくなったり、痒みも増してしまうことがあります。滲出液が多量の場合は特に注意。
2. 感染リスクの上昇
:滲出液を閉じ込めることで、細菌がさらに繁殖しやすい環境を作り出し、化膿や症状の悪化に直結しやすくなります。皮膚のどこかに化膿している所がある時には湿潤療法は絶対に避けてください!
3. 広範囲の湿疹には不適
:ハイドロコロイド材のカバー範囲を越えて、湿疹がみられることが少なくありません。バリア機能の弱っている患部周辺の皮膚組織にも粘着成分などは付けないのが無難です。
👉 したがって、アトピー性皮膚炎による広範囲の皮疹には乾燥・清潔・痂皮形成を基本とし、湿潤療法はあくまで補助的(掻きこわしで狭い範囲に傷が出来てしまった時など)に活用するのが適切です。
脱ステロイド療法と皮膚回復の個人差
脱ステロイドを始めると、まずリバウンドとして炎症や滲出液の漏出状態が悪化します。この一時的な悪化は数週間〜数ヶ月で落ち着きますが、
- 綺麗に修復されていくタイプ
- 苔癬化(皮膚がゴワゴワ)や乾燥が長引くタイプ
に分かれてきます。これは過去の治療歴や体質、水分代謝の違いなどの複数の要因が関係しています。詳しくは脱ステロイドとリバウンド症状をご覧ください。
東洋医学から見た「滲出液が多い人」
東洋医学では、滲出液が多いタイプを「湿痰(痰湿)体質」と呼びます。特徴は、むくみ、痰が多い、じゅくじゅく皮膚、胃腸虚弱、舌苔が厚いなどで、水分を体に溜め込みやすい体質と考えることができます。
改善のための養生法
- 水分は「喉が渇いた時に必要な分だけ」
- 甘い物・塩辛いもの・乳製品・冷たい飲み物は控える
- 利水作用のある食材(はと麦、小豆、冬瓜、緑豆)を摂取
- 軽い運動で余分な湿を汗として排出
鍼灸とアラテックセラピーの役割
当院では、脱ステロイドに臨まれる方をサポートするために、
- アラテックセラピー:アレルギーや過敏症を根本から整える新しいケア
- 鍼灸:自律神経の安定、血流改善、内臓機能の活性化
を組み合わせています。詳細はアラテックセラピーとは?をご参照ください。
まとめ
- 湿潤療法はアトピー全般には不向き、途中に発生する小範囲の掻爬傷などに対して短期的な使用のみ有効
- 脱ステロイドにはリバウンド期があり、サポートが重要
- 滲出液が多い人は湿痰体質の傾向があり、食事・生活習慣の見直しなどで改善できる
- アラテックセラピーと鍼灸治療は自然な皮膚回復を支える有力な選択肢
アトピー性皮膚炎に悩む方は、一人で抱え込まずに専門家へご相談ください。当院では、脱ステロイド方針と自然治癒力を重視する皆様をサポートさせていただきます!
アラテックセラピーは心身に形成された誤反応を見つけ出し、元通りに修正していく施術法です
アレルギーでも過敏症でもその根っこは同じ、身体システムのどこかに誤反応(エラー反応)が形成されてしまっていることで様々な不調が現れます。
アラテックセラピーは、それら誤反応(エラー反応)を見つけだし、誤反応が起こる前の状態、即ち物質や刺激との元通りの関係性を取り戻させていく施術法になります。

アラテックセラピー
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