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当院では、アレルギー/過敏症症状全般の施術に力を入れております。
千葉県松戸市でアラテックセラピーが受けられるのは、てんびん鍼灸治療院だけです☆
汗疱(異汗性湿疹)について
「汗疱(かんぽう)」は、別名「異汗性湿疹(いかんせいしっしん)」とも言い、手の平や手指、足の裏や足指が好発部位(その他の場所にもできることもあります)で、皮膚表面に左右対称性に水疱(水ぶくれ)ができる症状のことをいいます。
指の側面などにプツプツと1~数ミリ程度の小さく透明な水疱ができ、少し盛り上がったような状態になることもあり、初期段階では目視がし難くても、患部の表面を指先で撫でるように触れると、細かなプツプツを蝕知できます。これらの小さな水疱が集まることで、広い範囲の水疱(水ぶくれ)となることもあります。
初期の段階は痒みを伴い、水疱が破れだすと炎症症状が増し痛みを伴うこともありますが、痒みや痛みの現れ方には個人差もあるようです。
また、水疱内の水分が身体へ再吸収されるとその後皮膚が剥けてガサガサとした経過を辿ることもあり、その皮膚の剥けた状態が水虫の症状の様に見えることもありますが、汗疱(異汗性湿疹)自体は、真菌や細菌、ウィルス等による感染症ではないため他人にうつることはありません。
水泡に溜まっている水分が汗であるとする説や、汗そのものではないとする説があり、そのハッキリとした原因や病態はまだ解明されていません。
その発生機序に関しては、多汗な人や手足に汗をかきやすい人、汗をかきやすくなる春から夏にかけての時期に症状が良くみられることから、汗による刺激がなんらかの形で関与しているのではないかとする考え方がある一方で、ストレスでの悪化(これはストレス下における精神性の発汗が引き金とも考えられますが)や、洗剤による刺激、あるいは金属アレルギーとの関係性や、歯科治療後の口腔内金属のイオン化や食品から摂取される金属成分が体内に吸収された後、汗として排出されているせいで発生するというような説が存在します。
軽度の症状のものは2週間〜3週間程度で自然治癒することも確認されていますが、毎年同じ時期に悪化を来たすような反復性のものや慢性化してしまうような例も存在します。
汗疱(異汗性湿疹)の対処法に思うこと
汗疱(異汗性湿疹)に対して、ハッキリとした原因がわかっていないため、現代医学的には対処療法がメインとなります。
- ステロイドの処方
- 抗ヒスタミン剤の処方
- 保湿剤(ヘパリン類似物質)の処方
症状に合わせて、上記のような薬を使って経過観察を行います。実際にこの方法で経過観察されている方も多いのではないでしょうか。
完治させるというよりは、再発しないようにコントロールをするという方向性になっているはずです。
抗炎症作用を期待した場合、ステロイド外用薬は効果を発揮しますし、実際皮膚の炎症症状が沈静化し、見た目は綺麗になります。
ですが、その後の再発を経験している方もとても多いのではないでしょうか。ステロイドの一時的に皮膚を綺麗にする力は群を抜いていますが、それはあくまで対処療法であるため根治を期待するのは難しいです。
抗ヒスタミンは、強い痒み症状がある場合に処方されることがあります。その効果により、強い痒みが抑えられれば水疱を掻き壊してしまうようなリスクを下げる効果が期待できます。が、これにも原因不明の汗疱(異汗性湿疹)を根治させるような効果を期待するのは難しいです。
保湿剤(ヘパリン類似物質)は、「保湿」「抗炎症」「血行促進」の3作用を併せ持っています。一般的な保湿クリームやワセリンが皮膚表面に脂性の膜を作り水の蒸散を防ぐ役割があるのに対して、ヘパリン類似物質には高い保水性と親水性があり、塗布部の角質層へ水分を引き寄せる作用や、血流やリンパの流れを改善して抗炎症作用をも期待できるものとなります。
と、ここまでが一般的な病院での対応となります。
そしてここからは当院の見解になります。
軽度の汗疱(異汗性湿疹)であれば自然治癒というか自然緩解も起こりやすいのですが、少し強めに症状の出てしまっている方の中には、上記のような対応をとっていてもなかなか効果を実感できていない方も多いのではないでしょうか。
当院はアトピー性皮膚炎の方をみさせていただくことが多いので、その際の考え方が活きてくるのですが、
湿疹(皮膚の病変)が出現した時に、その進行や治癒までの流れを示す「湿疹三角」という下図の概念が存在します。
〈参照:田辺三菱製薬様 公式サイト〉
この図の要の部分をお伝えしますと、様々な皮膚の湿疹病変があるわけですが、どのような湿疹形態も最終的に図の三角形の右下の角側へと収束していき、乾燥し皮片が剥がれ落ちる(落屑)ことで、治癒に向かうか慢性化していくかに大別されるということです。
この湿疹三角の基本的な流れで考えますと、あらゆる湿疹病変には皮膚が乾燥して剥がれ落ちることが必要ということになってきます。
とすると、痒み止めを目的とした抗ヒスタミン剤の服用は別としても、保湿剤やステロイド軟膏(ステロイド軟膏もワセリン等の油分がベースになっているため保湿作用がある)で乾燥を防いだり、皮膚を保湿するような働きかけをすることというのは、(湿疹三角の原則から外れてくる行為なのではないか?)となるわけです。
確かに皮膚に潤いを与えれば、その時の見た目や乾燥状態は一時的には回復します。薬による抗炎症作用がしっかりと効いてくれば赤みや痒みも落ち着いてくるでしょう。
大事なのは、その後再発を見ずに、コントロールし続けられるのか?だと思います。
日常の乾燥に対するスキンケアでも、アトピー性皮膚炎にしても、当院は保湿によるケアをおススメしていません。
その詳細な理由は⇒え!?保湿スキンケアは間違いだらけ!?をご覧ください。
※標準医療とは異なる個人の意見を述べさせてもらっています。自己判断による薬の使用の中止などは絶対に行わないでください。思わぬリバウンド症状などが引き起こされてしまうこともあります。
汗疱に対する当院の施術法
アラテックセラピー
当院では、汗疱(異汗性湿疹)に対しても一部アラテックセラピーでの対応も行っております。
その関連が考えられている、「汗」や「金属」、皮膚の細胞代謝に関わる物質などの確認の他、例えば洗剤や消毒など、手荒れや汗疱(異汗性湿疹)の悪化要因として思い当たるものがある場合には、そういった物質や刺激を申告していただき評価と施術を進めて行く形となります。
*アラテックセラピーでは、アナフィラキシーを起こしてしまう物質への施術は行えません。
汗疱や手荒れが悩みの種・・・
ずっと薬を使い続けることを望んではいない、、、
汗疱のコントロールは簡単なものではありませんが、
当院では皆さんのアレルギー/過敏症でのお悩みを解消し、笑顔で過ごせる日々を取り戻すお手伝いをさせていただいています。