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有害金属とは
有害金属は元々食品や土壌、海水などに含まれているものです。
生活環境や習慣によるところはありますが、生活の中で少しづつ少しづつ体の中に蓄積されていく傾向があります。
それら有害金属の蓄積と排出のバランスが崩れ、各個の許容できる蓄積量をオーバーしてしまうと心身へ害を及ぼす可能性が高まってしまいます。ゆえに有害金属なのです。
有害金属の中には、水俣病の水銀やイタイイタイ病のカドミウムなど症状の原因としてハッキリとしているものもありますが、その一方で原因不明の不調や疲れやすい体質、関節痛、神経障害など様々な症状の原因となっている可能性もあると言われているんですね。
不調を抱えている方の中で、有害金属との接触に心当たりがある場合はもちろん、その他病院等で検査を受けてもよく原因がわからないような症状でお悩みの方は、このミネラル検査を受けられてみてもいいかもしれません。
有害金属にも複数種類がありますが、当院で紹介させていただく検査ではこの内の
カドミウム、水銀、鉛、ヒ素、アルミニウムが有害金属として、その他、ストロンチウム、アンチモン、バリウムが準有害金属として評価されます。
当院での有害金属と準有害金属の分類は「ら・べるびぃ予防医学研究所」さんの分類にならって紹介をしています。
カドミウム
カドミウムは車の排気ガス、タバコ、井戸水、ハンダ、汚染土壌で穫れた作物や穀物などがその汚染源となります。
カドミウムといえばイタイイタイ病が思い出されます。
イタイイタイ病とは富山県の神通川流域で起きた公害病で、なってしまうと体中が激しく痛み、患者が「イタイ痛い」と辛さを訴えたことから名付けられました。イタイイタイ病の原因となったのが、神通川上流にある神岡鉱山から流れ出たカドミウムという金属だったのです。カドミウムは周辺の川や農地を汚染し、その地で穫れた水や米を摂取し続けた人たちに広がっていったのです。
公害の原因となったカドミウムですが、身近なところでは電池や合金素材、メッキ、半導体など様々な産業物で使われてもいます。
水銀
水銀はマグロやカツオなどの大型魚類や汚染水、歯科金属(アマルガム)、水銀電池などがその汚染源となります。
水銀(メチル水銀)といえば水俣病が思い出されます。
水俣病とは工場排水に含まれるメチル水銀をプランクトンが取り込み、魚がそのプランクトンを摂取、さらに大型魚へと生物濃縮されていったものを人が食べることで発生してしまったメチル水銀中毒症のことです。
鉛
鉛は鉛が使われている水道管や、ハンダ、印刷のインク、塗料、化粧品、タバコ、アクセサリー、大気汚染など身近にあるような物がその汚染源となります。
鉛には特に強い毒性があり、体内で起こる様々な酵素反応を阻害してしまう性質があります。そのほとんどが骨に吸収蓄積され、蓄積された鉛が半分に減るまでには約7年ほどを要することもわかっています。排泄(デトックス)しにくいことが鉛の特徴でもあり、鉛の蓄積で体調不良が引き起こされている方は長期的なアプローチが必要になってきます。
ヒ素
ヒ素は野菜や果物に付着する残留農薬や、井戸水、ひじき、魚介類、排気ガスなど身近にあるような物がその汚染源となります。
ヒ素には有機ヒ素と無機ヒ素とがあり、一般に無機ヒ素の方が毒性が強いと言われています。ヒ素そのものは海藻類から摂取されることが多いのですが、その多くが有機ヒ素化合物のため人体への問題はないとのことです。一方で、「ひじき」だけは僅かにですが毒性の強い無機ヒ素を含んでいるため過剰摂取や調理法には念のため気をつけられると良いでしょう。
内閣府の食品安全委員会によると、
〝我が国の食文化に基づく通常の摂取の範囲では、ヒジキを食べてヒ素中毒を起こすなど健康に悪影響が生じたとの報告はありません。
ヒジキの調理方法は通常水戻しを行いますが、干しヒジキを60分間水戻しすると、芽ヒジキで75~95%、長ヒジキで55~90%のヒ素が除去され、特に水温が高いほどより多く除去されることが報告されています。このように通常の調理方法に基づき料理されたヒジキを適度に食べる場合においては、ヒジキに含まれるヒ素について心配することはないと考えられます。また、ヒジキ等の海藻はミネラルに富む食品であり、バランスよく食品を食べて健康の維持に努めることが重要と考えています。〟
という見解が平成22年10月に出されています。
アルミニウム
アルミニウムは食品添加物として多くの食品に使われていますし、調理器具、食器、アルミ缶、アルミホイル、食品包装、ジュラルミン(合金)、ワクチン、ベーキングパウダー、制汗剤などがその汚染源となります。
アルミニウムは主に飲食によって日常的に体に入ってくることになりますが、健康体で腎臓機能や代謝、排泄に問題が無い場合にはそのほとんどが体外へ排出されることが判明しています。※①
ですので、健康な人であればこのアルミニウムの値が極端に上がるようなことはなさそうです。
当院が利用している「ら・べるびぃ予防医学研究所」さんの分類では有害金属に属しているこのアルミニウムですが、有害金属の関係法規上では今のところ有害金属に指定はされていないそうです。※②
一方で、厚生労働省のサイトでは同省の方針として関係機関へ使用量の低減化を依頼したり、使用基準を検討するような段階にはあるようですし、国際的にもアルミニウムを含む食品添加物の基準の設定や見直しが進められているといった動きも存在しています。
※参考資料①
アルミニウム化合物の生体に対する影響(外部リンク)
※参考資料②
「アルミニウムと健康」連絡協議会パンフレット(外部リンク)
参考資料①②など私も見てみましたが、アルミニウムの人体への影響に関しては解明されていない部分も多く、まだどちらともハッキリと言えない部分があると思います。
当院では、ら・べるびぃ予防医学研究所の分類を基に有害物質として記載をさせてもらっておりますが、異なる見解もあることはご承知おきください。
準有害金属とは
同研究所が独自に今後有害金属となりうる5元素を準有害金属として選択したものになります。
ストロンチウム、アンチモン、バリウム、ウラン、スズがそれに当たります。
ストロンチウム
ストロンチウムは液晶ディスプレイ、磁石の材料としてモーターやスピーカーなどに利用されています。ストロンチウムを取り込んでしまうのは、食品・飲料からの経口摂取と呼吸による吸入摂取が主なものと考えられます。
東日本大震災をきっかけに引き起こされてしまった福島第一原発の事故が記憶にある方は、放射性物質であるストロンチウムが頭に浮かんでくるかもしれません。
このストロンチウムですが、放射性同位体(同じ原子番号だが原子核の中性子の数が異なり、放射線を出す性質を持つもの)が26種類存在します。
このうち環境省が規制対象としているものはストロンチウム90(Sr-90)で、これが原発事故の際に「半減期が長い」=「長期的に環境に残る」という点で話題にあがっていました。
当院で採用している毛髪(爪)ミネラル検査では、84Sr、86Sr、87Sr、88Srの4種の自然界に存在し安定的な形態を示す金属のストロンチウムを測定するものとなっており、ストロンチウム90を測定するものではありません。
ストロンチウムはその化学的性質がカルシウム(Ca)と似ていることから、体内に取り込まれるとそのほとんどが骨に蓄積されるとされています。
84Sr、86Sr、87Sr、88Srの4種の自然界に存在するストロンチウムの毒性は低いとされていますが、ストロンチウム90(放射性ストロンチウム)が骨に蓄積すると、ガンや白血病の原因になるとされています。
アンチモン
アンチモンはプラスチック、ゴム、繊維、塗料などに利用されています。難燃剤の材料として三酸化アンチモンとして90%程度が使われており、様々な製品から大気粉塵として排出されていることになります。
その毒性は中程度と言われていますが、化学的形態によって差が出てくるようです。
大気中での動態や人体への影響に関してはまだわかっていないことも多い物質になります。
アンチモンはお茶類の成分に代表されるタンニンと結合しやすく、そのため体内にアンチモンが入ってしまったときはお茶類を摂取すると排出するのに効果的だと言われています。
バリウム
バリウムは合金やゴム、プラスチック、紙製品の添加剤、潤滑油などに幅広く利用されています。
胃のX線造影検査時に飲むバリウムは、バリウムと呼んでも実際は硫酸バリウムというバリウム化合物のことを指しているため、ここで言う金属のバリウムとは異なります。
ウラン
カドミウムは車の排気ガス、タバコ、井戸水、ハンダ、汚染土壌で穫れた作物や穀物などがその汚染源となります。
カドミウムといえばイタイイタイ病が思い出されます。
イタイイタイ病とは富山県の神通川流域で起きた公害病で、なってしまうと体中が激しく痛み、患者が「イタイ痛い」と辛さを訴えたことから名付けられました。イタイイタイ病の原因となったのが、神通川上流にある神岡鉱山から流れ出たカドミウムという金属だったのです。カドミウムは周辺の川や農地を汚染し、その地で穫れた水や米を摂取し続けた人たちに広がっていったのです。
公害の原因となったカドミウムですが、身近なところでは電池や合金素材、メッキ、半導体など様々な産業物で使われてもいます。
スズ
カドミウムは車の排気ガス、タバコ、井戸水、ハンダ、汚染土壌で穫れた作物や穀物などがその汚染源となります。
カドミウムといえばイタイイタイ病が思い出されます。
イタイイタイ病とは富山県の神通川流域で起きた公害病で、なってしまうと体中が激しく痛み、患者が「イタイ痛い」と辛さを訴えたことから名付けられました。イタイイタイ病の原因となったのが、神通川上流にある神岡鉱山から流れ出たカドミウムという金属だったのです。カドミウムは周辺の川や農地を汚染し、その地で穫れた水や米を摂取し続けた人たちに広がっていったのです。
公害の原因となったカドミウムですが、身近なところでは電池や合金素材、メッキ、半導体など様々な産業物で使われてもいます。
有害金属の身体への影響
では、これら有害金属が身体に蓄積するとどのような影響が出てくると考えられるのでしょうか?
有害金属が蓄積することで生体内に以下のような影響があると考えられています。
- 骨への蓄積
- 神経伝達の阻害
- 代謝の阻害
- 活性酸素の発生
こういった影響により、慢性的な体調不良やお腹の不具合、皮膚コンディションの悪化が見られるようなこともありますし、
アトピーや喘息、花粉症などのアレルギー性疾患や慢性疲労症候群などとも関りがあることがわかっています。
有害金属ごとの健康への影響は以下の通りです。(参考 MINERAL GUIDE/らべるびぃ予防医学研究所)
カドミウム
過剰蓄積により腎臓障害、骨粗鬆症、骨軟化症、貧血
水銀
過剰蓄積により消化機能異常、腎臓障害、中枢神経障害
鉛
過剰蓄積により貧血、神経障害、動脈硬化、腎臓障害、脳発達遅延(胎児・小児)
ヒ素
過剰蓄積により腹痛、嘔吐、発熱、下痢、血圧低下、肝機能障害、皮膚がん、色素沈着、皮膚角化症
アルミニウム
過剰蓄積により腎臓障害、骨粗鬆症、貧血、骨軟化症、透析脳症
ストロンチウム
過剰蓄積により骨ガン、白血病
アンチモン
過剰蓄積により慢性鼻炎、肺水腫、気管支炎、閉塞性肺疾患
バリウム(水溶性)*
呼吸筋麻痺、胃腸炎、不整脈
*造影剤として使われているバリウムは化合物で水や胃液に溶けることなく体外へ排出されるようになっています。
有害金属が体内に溜まっていたらどうすればいい?
有害金属が体内に溜まっていた場合に考えなくてはならないのは次の2点です。
- これ以上溜めないようにすること
- 有害金属を排出していくこと
当然と言えば当然ですが、この2点が大事になります。
①に関しては食習慣であったり職場環境、生活環境が影響しやすいため、過去から現在までを振り返りどうしてそのような有害金属が蓄積されてしまったのかを考えてみましょう。
溜まっていた有害金属と関りのあるような習慣などが見つかるのなら、そこを見直していく必要が出てきます。
②有害金属が体内に溜まっているわけなので、当然「有害金属を排出していく」ことが必要になります。
そのためにどんなことをしていくかという話なのですが、必要になってくるのは
- 肝臓の機能を高めていく
- 腎臓の機能を高めていく
- 腸内環境を整える
- 新陳代謝を高める
ことなんですね、そしてこの項目はアレルギー症状全般を克服していこうとした時にも同じく重要視する項目なのです。
人が健康であるために大事な部分はいつだって同じで、要するに基本が大事だということになります。
デトックス(解毒)
有害金属や毒素というキーワードとセットで良く出てくる言葉がこのデトックス。
見出しにもある通り解毒(げどく)の意味があります。
解毒は〝毒を分解する〟という意味になりますが、このデトックスという言葉はもう少し範囲が広く〝毒を分解し排出させる〟〝毒が体内に入ってくることを防ぐ〟という意味合いも含まれてきます。
「有害金属」に関しては、まさしくこのデトックスが必要になってきます。
カドミウム、水銀、鉛、ヒ素、アルミニウムなどの有害金属(有害ミネラル)には、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、セレンなどの必須ミネラルと大きく異なる特徴があるからです。
それは、必須ミネラルには体内でのホメオスタシス(恒常性の維持)が働き、日々必要な分が血中へ、余剰分は様々な形で備蓄されるようになっているのに対して、有害ミネラル群にはそのようなホメオスタシス機構があるのかどうかということが確認されていない状況であり、かつ体内への蓄積性が高いことが確認されているため、生活上での吸収源のブロックとデトックス能力の発揮が十分でなかった場合には、徐々に体内蓄積度が高まっていき蓄積度によっては毒性が現れてくるようなこともあります。
ですので、体内への吸収に気づかないまま過ごしていると、いつの間にかメンタル系や身体面での不定愁訴の原因となってしまうようなことがあり、実はあなたの不調とも関りが出ているのかもしれません。
重金属の排泄は、便、尿、皮膚、毛髪、爪、汗などによって行われます。
デトックス能を高めるためには
先ほどの項でも触れたことですが、もう少しだけ詳しく書きたいと思います。
重金属の排泄は、便、尿、皮膚、毛髪、爪、汗などによって自動的に行われています。
ですので、デトックス能を高めるのには肝臓の機能を高めていく、腎臓の機能を高めていく、腸内環境を整える、新陳代謝を高めることが重要になってきます。
人体で解毒を担うのは肝臓です。アルコールや薬の他、代謝時に生じる有害な物質などをより毒性の低い性質へと変換し、尿や胆汁へと排出してくれているのです。
お酒の飲み過ぎや薬の多用によって肝臓障害が現れてくることがあるのはこのためです。栄養と睡眠をきちんととり、アルコールや薬等によって肝臓を無駄に酷使しないようにすることはデトックス能を高めるのに有効です。
腎臓は尿を作り、血中の老廃物や不要物と共に体外へ排出しています。そのこと自体がホメオスタシスであり、日常から体内のバランスを保つように働いてくれているのです。
この腎臓ですが、無数の血管が集まってできているようなものなので、血流が悪くなってしまうような行動や生活習慣を続けていると必然的に負担が増すことになってしまいます。
無理をせず、疲労やストレスを溜め込まないように生活をすることが大事です。睡眠不足も天敵になります。
過度なストレスや運動不足と共に動脈硬化を引き起こしてしまうような、糖尿病や高血圧症、高尿酸血症等の疾患には特に気をつけなくてはいけません。