松戸市のアレルギーバスター!てんびん鍼灸治療院の澁谷です。
今日は便秘とアラテックセラピーの相性について、私見を交えてお伝えいたします。
Contents
便秘とアラテックセラピー
便秘にアラテックセラピーは効くのか?
という話になりますが、そもそも「アラテックセラピー」がなんのことだかわからない方も多いと思いますので、そういう方は併せてこちらもチェックしてくださると嬉しいです⇓⇓
さて、便秘とアラテックセラピーの相性ですが、総じて劇的な効果は得にくい印象です。
これは導入トレーニングの際に、アメリカの技術責任者からも伝えられていたことですが
「下痢改善には強いが便秘改善にはあまり期待ができない」
という基本的な知見があるんです。
また、アラテックセラピーの観点で便秘に向き合った時には、
その便秘がなにかしらのエラー(誤認識)反応により引き起こされているのか?
を考えなくてはなりません。
この、エラー(誤認識)反応という表現がイメージしにくいと思いますが、ざっくりと身体のシステムエラーのことと認識していてもらえれば良いです。*
(*花粉症を例に挙げると、本来無害である花粉に過剰に反応してしまうのがエラー反応=花粉症=システムエラーの状態、花粉症で無い人は正常なシステム状態ということになります)
アラテックセラピーはエラー(誤認識)状態を元通りに修正するための施術です。
ですので、エラー(誤認識)とは関係のない便秘に関しては施術対象が無いということになりますので、アラテックセラピーの効果は得られません。
ここで言うエラー(誤認識)と関係のない便秘の理由とは、水分不足、食物繊維不足、運動不足、筋力の低下(腹筋)や、腸が長かったり、なんらかの理由で腸管に通過障害をきたしているような構造的な問題、或いは服薬による副作用などのことです。
このような理由での便秘の場合は、食事内容を見直したり、生活習慣を改善したり、構造的な問題を引き起こしている根本疾患があるならその治療などを行い、中長期的なスケジュールを立てて便秘改善に取り組んでいく必要があります。
個人的には、この食事内容や生活習慣に起因する、あるいは少なからず関連した便秘で悩まれている方が比較的多いことからアラテックセラピーでは「便秘改善にはあまり期待ができない」という話になっていると考えています。
しかしながら、臨床上では決して効果が無いわけではありません。
この後、順を追って説明していきます。
便秘の種類
便秘では、排便回数の減少、排便困難、便が硬い、腹痛、お腹が張る、といった症状が出てくるわけですが、その症状は同じでも以下のように大きく2タイプに分けられます。
- 機能性便秘
- 器質性便秘
の2種類です。
機能性便秘とは、腸管の機能異常が原因で起きる便秘を指し、その原因は食生活、運動不足、ストレス、など多岐にわたります。
さらに機能性便秘は
- 弛緩性便秘:腸管の緊張が緩み、大腸のぜん動運動が低下することで、便の水分が過度に吸収され硬くなって便が排出されにくくなる(カチカチ便)
:水分不足、食物繊維不足、運動不足、腹筋の弱さ、無理なダイエット 等との関りが強い - 痙攣性便秘:自律神経の過剰興奮に伴い腸管も過剰に緊張してしまい、便が上手く運ばれなくなり便が排出されにくくなる(コロコロ便/下痢)
:精神的なストレス、過敏性腸症候群 等との関りが強い - 直腸性便秘:排便反射の減弱から便意が起こりにくくなってしまう
:痔疾や、仕事、恥ずかしさによる便意の我慢の習慣化との関りが強い - 症候性便秘:膠原病や内分泌性の疾患などが原因となって生じる便秘
:糖尿病や甲状腺機能低下症など - 薬剤性便秘:服薬の副反応として生じてしまう便秘
:抗うつ薬、向精神薬による影響や、長期にわたる下剤依存など
に分類されます。
器質性便秘とは、腸管の病気が原因で起きる便秘を指し、一般的な便秘症状に加え、下血、発熱、強い腹痛、嘔吐などが見られることもあるものです。その原因として、大腸がん、腸管癒着、潰瘍性大腸炎、クローン病などが挙げられます。
便秘の種類とアラテックセラピーの相性
便秘の種類を確認したところで、アラテックセラピーとの相性をお伝えします。
先ほどもお伝えした通り、食事の内容や生活習慣にも原因があるようなものは、アラテックセラピーの効果云々に関係なく、食事生活習慣の見直しが必要になってきます。
また、構造(基質)的な要因が原因の便秘の場合は、その元となっている病気等の治療が優先されます。
それらの影響を考えなくて良い状況の場合に、アラテックセラピーが直接的にあるいは間接的に作用し得るのは機能性便秘です。
機能性便秘を引き起こす原因の中でもストレスや自律神経の過緊張が特に影響していそうな場合は積極的にアラテックセラピーを受けられることをおススメします。
・ストレスに過剰反応してしまう
・自律神経が上手くコントロールできていない
そのような状態の方が、ストレス刺激や自律神経の働きにエラー反応(誤認識)を形成しているケースが少なくないからです。
アラテックセラピーを受けると、ストレス刺激への過敏度や自律神経の過剰反応が本来の状態(過剰には反応しない)に修正されますので、腸への過度な影響が出にくくなります。
同様に、過敏性腸症候群(IBS)でお悩みの方も下痢の頻度をコントロールしたり、特定の食べ物や刺激に過敏反応が出てしまう状態を修正するのに役立ちます。
以上のことから当院では、アラテックセラピーだけで便秘の全てを解決しようとすると手の届かない部分が出てきてしまいますが、生活習慣の改善と並行して、ストレスや自律神経、消化吸収に関わる刺激や物質に対するエラー反応を見つけ修正していくことは、腸のコンディションを総合的に整えていくことになるため便秘改善の一助になる、と考えています。
便秘のセルフケア
- 水分をきちんと摂る
- 食物繊維を多く含む食品を食べる
- 適度な運動をする
- 規則正しい生活リズムを心がける
- ストレスを溜めない
- セルフマッサージを行う
具体的には
- 水分:1日1.5リットル(個人差有り)程度の水分を摂るようにしましょう。水分不足は、便を硬くし、排泄を困難にします。
- 食物繊維:食物繊維は、便を柔らかくし、排泄を促します。食物繊維は、野菜、果物、穀物などに多く含まれています。
- 運動:運動は、腸の働きを活発にし、排便を促します。特に、ウォーキングや水泳は、便秘に効果的です。
- 規則正しい生活リズム:規則正しい生活リズムは、腸の働きを整え、便秘を予防します。朝食をきちんと食べ、就寝時間と起床時間を決めて、早寝早起きを心がけましょう。
- ストレス:ストレスは、腸の働きを低下させ、便秘を引き起こす可能性があります。ストレスを溜めないように、趣味や運動など、ストレス解消法を見つけましょう。
- セルフマッサージ:腹部やツボへのマッサージ/指圧刺激は、腸への刺激となって蠕動運動の手助けとなります。下図を参考に生活の中に取り入れてみましょう。
当院での便秘アプローチ
- 鍼灸整体施術:自律神経系の調整や胃腸機能の改善に働きかけます。気持ちの良い刺激はストレス発散にも効果的です!
- アラテックセラピー:ストレスや自律神経、消化管ホルモン等に対するエラー反応があればおススメします。
便秘のお悩みは誰にでも起こり得ます、一時的なものであればさほどきにすることもありませんが、薬を使わないと全く便りの来る気配が無いような方もいらっしゃいます。
現状があなたの理想的な状態であるなら構いませんが、そうでない方は恥ずかしがらずにご相談ください。
私自身も「痔」や「痔ろう」で悩んだりもしています。なりたくて便秘になっている人は普通いません。
どこかに解決の糸口はありますし、それを一緒に見つけ出すのが治療家の仕事です。
アラテックセラピーはあなたのお悩みをズバッと解決できてしまうかもしれませんよ。
アレルギー/過敏症の専門施術、アラテックセラピーですが使い方によっては頑固な便秘解消のサポートもできます!
というお話でした。
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