千葉の鍼灸 | アトピー /各種アレルギー専門鍼灸院
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毛細血管を育てるには

更新日:

毛細血管を育てるには

今、生活習慣や生活環境の影響から、実は毛細血管が部分的に消失、あるいは機能低下してしまっている人がいることに注目が集まっています。
また、当院では毛細血管スコープを導入したことで、毛細血管のゴースト化のみならず、毛細血管の形状が理想的ではなくなってしまっている人がかなり多くいることもわかってきました。
毛細血管理想像
↑【画像①】
理想的な形状(40代男性)

ゴースト化&変形
↑【画像②】
ゴースト化と変形例(40代男性)


↑【画像③】
変形例(20代男性)

全身の血管を全て繋げると約10万Kmの長さになり、これは地球を2周半できる長さに相当すると言われています。

そして、そのうちの95~99%を占めているのが毛細血管です。
血管といえば、個別に名もないこの毛細血管よりも、大動脈だとか頸動脈のような太い血管を想像する方がほとんどだと思いますが、
これら名前の付いている太い動脈や静脈というのは、たくさんの血液を効率よく遠くへ運ぶための高速道路のような役割をしています。
一方、末端の細胞や組織へ栄養や酸素を届け、老廃物を回収したり免疫物質を感染部位へ届けたり、体温(熱)やホルモンなどを身体の隅々まで行き渡らせるなどして、私たちを形作る細胞の新陳代謝と日々直接的に関わっているのはこの毛細血管になります。太い血管を高速道路とするならば毛細血管は路地です。路地と同じように細かな場所に入り込み、私たちの細胞や組織へ栄養や酸素を届け、老廃物や二酸化炭素を回収してくれているのです。

さて、画像①②③を見返してみてください。
毛細血管理想像ゴースト化&変形

この3つの画像は、それぞれ爪郭部といって薬指の爪の付け根部分を撮影したものになるのですが形が全く違いますよね。
さて、突然ですが考えてみてください。
3つの毛細血管像のうち、どの毛細血管が一番効率よく栄養や酸素、老廃物の受け渡しを行えると思いますか??

・・・・・。

そういうことなんです。

答えはやはり①の毛細血管です。
形状を見ただけでもわかります、無駄なくスムーズに血液が流れていそうですよね。

実際、こういう毛細血管をお持ちの方は肌の色艶もいいものです。

毛細血管の形状や血液の質というのは健康・美容・回復能力に影響が出てくる話ですから、誰だって①のような毛細血管になりたいですよね。

では、この毛細血管を育てるには、もしくは再生させるにはどのようなことに気をつければいいのでしょうか。
前置きが長くなりましたが、毛細血管について掘り下げていきましょう。

そうそう、先ずは自分の毛細血管コンディションの〝今〟がわかっていないと、努力する必要があるのかどうかもわかりませんので毛細血管観察を行うのが第一のステップになります!

毛細血管によくない生活習慣

毛細血管 ダメージ

では、毛細血管が老化しやすくなったり、弱くなってしまう生活習慣とはどのようなものなのでしょうか。
これらが全てではありませんが、以下の項目に当てはまるものが多いほど毛細血管の機能が低下しているか、いずれ低下しやすくなってしまう状況にいることなってしまいますのでチェックしてみましょう。

✅ストレスの多い環境にいる
✅手足が冷えやすい
✅睡眠時間が短い(不規則)
✅運動不足
✅ほとんど歩かない
✅1日を通して立ちっぱなしが多い
✅1日を通して座りっぱなしが多い
✅タバコを吸う
✅偏った食生活
✅糖質を摂り過ぎている
✅塩分を摂り過ぎている
✅大食い早食い
✅ファーストフードをよく食べる
✅インスタント食品をよく食べる
✅揚げ物や油を使った食事が多い
✅肉ばかりを食べている
✅冷たい飲食物をよく摂る
✅日焼けをする/紫外線を浴びる
✅お風呂に浸からずシャワー浴が多い
✅体を締め付ける着衣を身に着ける
✅薬を常用している

✖ストレスの多い環境にいる

ストレスイラスト

ストレスは毛細血管の大敵です。自律神経はストレスを感じている時に交感神経優位に傾いてしまうわけですが、交感神経優位の時には末梢血管、即ち毛細血管が収縮するようになっているのです。
肉体的にも精神的にもストレスを感じている時には毛細血管が収縮し、その間は末梢の血流が悪くなってしまいます。ストレスを受ける時間が長ければ長いほど、頻度が多ければ多いほど、毛細血管及び周囲の新陳代謝能力は低下してしまいますので注意が必要です。ストレッサーを避けたり、自分なりのストレス発散法で解消するなどして、ストレス環境が続かないようにしていきましょう。

✖手足が冷えやすい

冷え性

手足が冷えやすいというのは単純に手足の毛細血管への血流が低下しているのが主な理由です。前出のストレスによってそのような状況になることもありますし、冬場や夏の冷房の効き過ぎによる外気の冷えの影響を受けやすかったり、栄養不足により冷えやすかったり、筋肉量が少なくて冷えてしまっていることなどがあります。いずれかの環境下でも一時的に冷えはするものの、しばらくすれば冷えがおさまるというようなケースは問題ありませんが、日常的にいつも冷えているような方は要注意です。兎にも角にも冷えているということは、毛細血管の隅々まであたたかな血流が行き渡っていないことのサインです。毛細血管そのものの新陳代謝にもやはり栄養という名の材料が必要になってきますので、流れが良くないというのはその栄養が満足に行き届かないことを意味してしまいます。毛細血管を育て、再生させたいと願うのであれば常日頃から血流を良くするように心がけましょう。

✖睡眠時間が短い(不規則)

寝不足

睡眠時間は、成長ホルモンやメラトニン等のホルモン分泌バランスと関わってきます。睡眠時間をコントロールすることで、これらのホルモンがバランス良く分泌されるようになり、就寝中に行われる身体のメンテナンス効果を高めることができるのです。無論、傷ついたり弱ってしまっている毛細血管のトリートメント、再生とも関わってくる話になります。

理想的な睡眠習慣についてになりますが、各種ホルモンの働きを高めていくためには、遅くとも0:00前の就寝が必要になってきます。現状でこの0:00前就寝があまりにも現実的でないような方は、しっかりと眠れないにしても寝床にはつくようにする、という習慣付けから始めていきましょう。また、睡眠時間は長過ぎても短過ぎても良くありません。成人の場合は6.5時間〜7.5時間の睡眠を平均的に取れるように生活リズムを組み立てるようにしましょう。
朝は目覚めたら朝日を浴びるように!身体が光を感知すると概日(サーカディアン)リズムのスイッチが入り、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑えてくれます。そしてそのおよそ15時間後(例:7:00起床だと22:00頃)に自然にメラトニンが分泌され眠たくなってくるというように、朝日をきちんと身体に浴びるようにすると、生活リズムが整いやすくなる作用が期待できます。

以上のことからも、睡眠時間は極力安定させておくことが重要です。

どうしても夜勤や不規則なシフトで生活リズムが乱れがちになってしまう方は、睡眠時間以外の部分が乱れないように一層気を遣う必要がでてきますね。
蛇足になりますが、睡眠時間はダイエットとも密接に関連してきます。

✖運動不足/ほとんど歩かない/1日を通して立ちっぱなしが多い/座りっぱなしが多い

運動不足

毛細血管を育て再生していくためには、末梢の毛細血管部分に血流を行き渡らせなければならないことは先ほどもお伝えしました。運動不足を筆頭にこの項目群の何が良くないかといえば、心肺系及び骨格筋に刺激が入りにくい生活習慣になってしまっていることです。

運動をすると、身体を動かすことで脈が速くなり息が弾んできます。強度によっては汗もかきますし何より身体が温まってきますよね。この反応こそが血流が速くなっているサインです。
①筋肉の伸縮数の増加
②心拍数の増加
③呼吸数の増加
と、身体に備わっている血流を後押しするためのポンプを効率よく動かすことができるのが運動というわけです。ですので、そのような刺激が加わる運動習慣が無く、それでいて日常動きの少ない環境で生活をされている場合、①の筋肉ポンプと③の呼吸ポンプの作用がほとんど期待できないため、②の心臓の拍動だけに頼った血液循環になってしまいます。積極的に血流を後押しできる状態にはならないですよね。

また、運動をするにしても激し過ぎる運動は、返って毛細血管にダメージを与えてしまう場合がありますので、いたずらに運動強度を上げることもオススメしません。

年齢や性別、過去の運動習慣等によって適切な運動強度は異なってきます。現在運動習慣がある方も、その運動が自分の毛細血管にどのような影響を与えているかを毛細血管観察を通じて確認されると良いですね。

✖タバコを吸う

禁煙

タバコと言えば成分にニコチンが思い浮かぶと思いますが、このニコチンが毛細血管に特に良くないものの1つです。ニコチンが体内に入ってくると交感神経が興奮してしまいます、交感神経が優位に働くと毛細血管は収縮してしまうのは先ほどからお伝えしている通りです。血流が悪くなってしまうので毛細血管に良くありません。また、ニコチンには血圧上昇作用や脈拍を速め心臓に負担をかけてしまうという害も知られています。タバコが良くないもう1つの理由は一酸化炭素の影響です。この一酸化炭素は酸素よりも強い力でヘモグロビンと結合してしまうことが知られています。本来酸素が結合すべきヘモグロビンが一酸化炭素ヘモグロビンとなってしまうことで、毛細血管レベルで細胞への酸素供給能力が落ち、細胞の酸欠状況を招いてしまいます。また、血管の内皮細胞を傷つけてしまうこともわかっており、動脈効果リスクを高めてしまうのです。

※加熱式タバコに関しては、タバコの葉を燃やすわけではないため一酸化炭素の含有こそありませんが、ニコチンは少なからず含まれているようです。ニコチンには依存性がありますし、前出の通り血管収縮作用が認められていますので、特に毛細血管の強化/再生を望む方にはおすすめできません。

✖偏った食生活

暴飲暴食

偏った食生活と言っても、「野菜が嫌いで食べられない」「ご飯が大好きで止められない」「お菓子が食事の代りになっている」など様々なタイプがありますよね。
いわずもながではありますが、毛細血管(血管)を強化/再生するのにも材料が必要です。そしてそのための材料は細胞構成に必要な栄養素であるタンパク質や脂質、ビタミン類やミネラル類ということになります。
ですので偏食が栄養の偏りを生んでしまうようなレベルであった場合、目には見えないレベルで血管ダメージの蓄積が進んで行ってしまう可能性があることになります。
私も自分の身体で実験をしたことがありますが、「ある食品だけをたくさん食べる」あるいは「口にしない」、などと極端なことをすると栄養バランスのどこかに綻びが出てきてきやすいことを経験しています。
何事もバランス良く、が基本ですね。

食習慣の中に特に以下のような、糖質の摂り過ぎ塩分の摂り過ぎ大食いor早食いファストフードインスタント食品揚げ物/肉食冷たい物の摂取が明らかに偏って関わっているような方は、いずれも血管に負担をかけてしまいますので早期に習慣改善されることをおススメします。

✖糖質を摂り過ぎている

糖質の摂り過ぎには要注意です。適度な血中の糖質(ブドウ糖)は私たちのエネルギー源となりますが、過剰な糖質摂取による高血糖状態となってしまうのは避けなければなりません。糖を摂取する時には食べ方や量に注意する必要があります。血糖値が高い状態では、血中のブドウ糖が血管壁のタンパク質と結合してしまうことで糖化反応(メイラード反応)が起こり、終末糖化産物/糖化最終産物(AGEs)と呼ばれる物質が作られてしまうのです。この終末糖化産物は料理の時の「コゲ」とも比喩されますが、焦げつきが血管に発生してしまえば血管が硬くなったり劣化してしまうということも想像しやすいのではないでしょうか。
では、どのようにすれば良いのでしょう。
糖質の摂取には食べ方や量がポイントになってきます。
食後に続く高血糖状態を避けるようにするのが大事です。
そのためには
①よく噛んでゆっくり食事をする
②食物繊維が豊富な野菜、キノコ類、海藻類をまず食べ、次いでタンパク質、最後に炭水化物(糖質)を食べるように組み立てる
③低GI値食品を選ぶようにする
④白砂糖は控え黒糖(黒砂糖)やオリゴ糖を使うようにする。

①②まず食物繊維群をよく噛んでゆっくり食べることで咀嚼回数が増え脳の満腹中枢が刺激されやすくなります、また食物繊維には糖質の吸収を緩やかにしてくれる作用がありますので、糖質よりも先にお腹へ送り込んであげる必要があるのです。こうすることで脳のレベルで徐々に空腹信号が緩和され、胃腸には糖吸収に備えた緩衝材を届けられることになります。
③低GI値食品のGIとはGlycemic Indexの略で、食後の血糖値の上昇度を示す目安のことです。GI値が高いほど食後の血糖値が上がりやすく、GI値が低いほど食べた後の血糖値上昇が緩やかなものということになります。
④家庭や外食、加工食品、菓子類などに用いられることの多い精製された白砂糖はGI値も109と高く、実はそれが含まれているだけで血糖値を上げやすい食べ物になってしまっていますし、雑味の無い甘さの代償にビタミンやミネラルといった栄養素は失われてしまっています。一方黒糖(黒砂糖)はGI値そのものは99と高めではありますが、余計な加工がなされないためサトウキビに含まれるビタミンやミネラルが豊富に含まれていて、栄養が偏りがちな現代人の味方となってくれる糖になります。黒糖は食べると独特のえぐみというか癖があるわけですが、あれがミネラル分がたくさん含まれている味なんですよね。料理によっては使いにくい場合もあるかもしれませんが、どちらにしても砂糖を使うということなら断然黒糖(黒砂糖)がおすすめです。
次にオリゴ糖ですが、オリゴ糖の特徴は難消化性ということ。だから摂取しても消化酵素で分解されずにそのまま大腸に届けられます。そのためその他の糖類とは異なり小腸では吸収されづらく、血糖値も上がりにくいという嬉しいオマケがあるのです。砂糖、黒糖とは明らかに異なる点があり、低GI食品に分類され、GI値も10~30程度となっています。小腸を通過し大腸に届けられたオリゴ糖は、食物繊維と似たような作用をします、つまり腸内細菌の餌となって腸内環境を整える(善玉菌を増やす)のに役立ってくれるのです。腸内の善玉菌が増えると、血中の善玉コレステロール(HDL)が増えると言われており、善玉コレステロールが増えると悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪を低下させられるため、動脈硬化の予防、即ち血管のコンディショニングにも役立つのです。
ただ、黒糖(黒砂糖)やオリゴ糖であっても食べ過ぎは禁物です。どんなに身体にいい物であっても偏ってはいけません。今まで白砂糖を使っていた部分の代用にするなどして適度に摂取できるようにしたいですね。

食品GI値の分類

GI値は、高(70以上)・中(56~69)・低(55以下)と3区分されています。※GI値は文献により異なることがあるため下記区分は参考程度にご利用ください。

  高GI食品(70以上) 中GI食品(56~69) 低GI食品(55以下)
穀類 食パン フランスパン 白米 餅 うどん ロールパン そうめん 赤飯 ベーグル コーンフレーク バターライス ビーフン フォー インスタント麺 パン粉 マカロニ クロワッサン そうめん 玄米フレーク パスタ 白米粥  玄米 ライ麦パン オートミール そば 麦 全粒粉  春雨
野菜 じゃがいも 人参 山芋 とうもろこし   かぼちゃ 長いも 里芋 栗 銀杏 さつまいも 牛蒡 蓮根 タマネギ トマト えのき  エリンギ 椎茸 オクラ 長ネギ しめじ キャベツ ピーマン なめこ 大根 竹の子 ブロッコリー カブ ナス セロリ モロヘイヤ こんにゃく しらたき 小松菜 青梗菜 きゅうり レタス ミョウガ もやし ほうれん草
果物/加工品 各種ジャム 各種缶詰(ものによる) スイカ パイナップル 柿 ぶどう キウイフルーツ メロン(種により) ライチ 各種缶詰(ものによる)

りんご イチゴ メロン(種により) グレープフルーツ みかん あんず いちじく オレンジ 柿 梨 バナナ ブドウ ブルーベリー プルーン もも ラズベリー さくらんぼ レモン アボカド 

乳製品 加糖練乳(コンデンスミルク) アイスクリーム

牛乳 チーズ ヨーグルト(無糖) バター 無糖練乳 エバミルク 低脂肪乳 

肉/加工肉 焼豚 ベーコン サラミ ハム類 牛肉 豚肉 ソーセージ 鶏肉 鴨肉 ラム肉 マトン コンビーフ 
魚介類/加工品 竹輪 かまぼこ ツナ缶 つみれ 牡蛎 ウニ シジミ ウナギ ハマグリ ホタテ アサリ まぐろ アジ エビ イカ たらこ ししゃも シラス イクラ
豆/種子類/加工品 あんこ類 厚揚げ 小豆 グリーンピース 油揚げ 豆腐 おから 納豆 大豆 枝豆 カシューナッツ アーモンド 豆乳 ピーナッツ 大豆ミート 味噌類
糖/菓子類 グラニュー糖 氷砂糖 麦芽糖 上白糖(白砂糖) 粉砂糖 三温糖 きび砂糖 黒砂糖 水あめ メープルシロップ キャンディ 大福餅 ドーナツ キャラメル ケーキ ホットケーキ クッキー カステラ せんべい はちみつ(ものによる) チョコレート(ものによる)    てんさい(ビート)糖 和三盆 ポテトチップ はちみつ(ものによる) チョコレート(ものによる)  希少糖 オリゴ糖 デーツシュガー パームシュガー 果糖 アガベシロップ プリン ゼリー はちみつ(ものによる)
飲料 砂糖や異性化糖(果糖ブドウ糖液糖/ブドウ糖化糖液糖)が加えられているもの全般 ビール 水 緑茶 ウーロン茶 無糖コーヒー 無糖紅茶 飲むヨーグルト(無糖) ワイン 日本酒 糖質オフ製品
その他 胡椒  卵 ひじき 昆布 青のり 寒天 もずく ところてん カレールー ウスターソース みりん マヨネーズ 醤油 
✖塩分を摂り過ぎている

塩分過多

塩分(ナトリウム)の摂り過ぎも注意が必要になってきます。
塩分を摂り過ぎると血中の塩分(ナトリウム)濃度が上がってしまうことになるので、それを防ぐために血管内へ余計な水分が引き込まれます。しょっぱい物を食べると喉が渇くという経験がありますよね。あれはまさしくこの水分を血管に引き込む反応によりもたらされます。海で遭難して飲料水に困っても海水を絶対に飲んではいけないというのもこの理由からで、真水が補給できない分塩分(ナトリウム)濃度が高まってしまい血液濃度が高まり続け、血圧は上がって腎臓に強い負担をかけることになります。話が逸れましたが、塩分(ナトリウム)を摂り過ぎると結果として血液の量が増えてしまい血管に加わる圧力が高まり血圧が上がってしまうことになります。塩分(ナトリウム)濃度や水分量が一時的に上昇しても、血圧が高い状態が続くと動脈硬化リスクが上がっていき毛細血管に負担がかかりやすくなることはもちろん、心血管系のその他の疾患に陥るリスクも高まってしまいます。

特に気をつけていただきたいのは、塩の選び方です。
塩には様々な分類/製法があるためここでは詳細については省かせてもらいますが、「食塩」と「天然塩」の違いについてだけ触れておきます。
一般に「食塩」とは精製された純度の高い塩化ナトリウムのことを言います。この「食塩」は精製過程でナトリウム以外のミネラル成分(マグネシウムやカルシウムなど)が削ぎ落されてしまっているため、塩分は摂れれどその他ミネラル(栄養)が摂れません。
一方で「天然塩(自然塩)」と言われるものには、比べてミネラル類が含まれています。ミネラルというのは心身の健全な営みに必要な栄養成分であるため、塩を使うにしても精製塩である食塩を選択するのではなく、天然塩(自然塩)に分類されるミネラルが豊富なものを選ぶようにされることをおすすめします。
2020年版の厚生労働省による1日の塩分摂取基準は、男性7.5g未満・女性6.5g未満となっています。
「天然塩はミネラルバランスが良いからいくら摂っても問題ない」とするような考え方があるようですが、上記の生理作用の点から考えても賛成はできません。やはりバランスが大事ですし、いくら良い物だからと言っても摂り過ぎることは控えた方が良いでしょう。

✖大食い早食い

早食い

糖質摂取の部分でも触れましたが、血管をいたわるには食後に続く高血糖状態を避けるようにするのが大事になってきます。
そのためにはよく噛んでゆっくり食事をする必要があり、そうすることで咀嚼回数が増え脳の満腹中枢を刺激し、結果としていつもより少ない食事量でも満足できるようになるというメカニズムがあります。
大食い早食いは、この真逆を行く食べ方になりますよね。且つ、大食い早食いするものがラーメンやお米類などの炭水化物であったり、ケーキやお菓子など高糖質のものだったりすると食後高血糖に更に拍車がかかってしまい、血管内の焦げ付きリスクは更に増大することになります。※既出の❝✖糖質を摂り過ぎている❞参照

✖ファストフードをよく食べる

ファストフード

ファストフードをよく利用していると、食事傾向が高糖質(炭水化物)、高脂肪、塩分過多となりやすいのは否めませんし、ビタミンや食物繊維は不足しがちになってしまいます。以前よりは商品に含まれるトランス脂肪酸量が削減されたり、お米を野菜に変更できるようになるなど企業努力の見える部分もありますが、総じて高糖質(炭水化物)、高脂肪、塩分過多の食事というものはこのページ内でも触れています通り、血管に負荷を与える元となってしまいます。毛細血管の強化/再生を望むのであれば摂取はなるべく控えた方が良いです。

✖インスタント食品をよく食べる

インスタント食品

忙しい現代人の時短の味方、また災害備蓄食としても注目されているインスタント食品。非常時などは手軽にカロリーを補給できる便利なアイテムですが、インスタント食品にはリン酸ナトリウムという添加物がよく使われています。このリン酸ナトリウムは我々の身体(細胞)の代謝に欠かせないミネラルである亜鉛の吸収を妨げてしまうという困った作用があります。そもそも亜鉛含有量の少ないインスタント食品であることに加えて亜鉛の吸収抑制作用が上乗せされてしまうため、インスタント食品に偏った食生活を続けていると亜鉛不足により細胞の分裂/成長の働きがスムーズでなくなってしまう可能性が出てきます。細胞の代謝が鈍ることに繋がってしまうので、当然毛細血管の強化/再生にも影響の出てくる話なんですね。
野菜類や海藻、キノコ類などを副菜にきちんと用意するなど一工夫したメニューを心がけ、インスタント食品のみに終始する食事とならないように気をつけたいものです。

✖揚げ物など脂質の多い食事/肉をよく食べる

揚げ物・肉

誤解の無いようにお伝えしておくと、脂質(油)には血管コンディションに良い影響を与えるものとそうでないものがあります。ここでは好ましくない脂質(油)だけを取り上げることにします。
高血圧や動脈硬化と関わると考えられているのがLDL(悪玉)コレステロールです。特に現段階で中性脂肪値やコレステロール値のバランスから脂質異常症などと指摘されているような方は気を付けましょう。
血管のコンディショニングのために好ましくない脂質は、ずばりトランス脂肪酸飽和脂肪酸です。
トランス脂肪酸の代表格はショートニングマーガリンファットスプレッド。これらには血中のLDL(悪玉)コレステロールを増やしてしまう性質があるのです。WHOの提言を受け、食品への使用を禁止したり、濃度の上限値を決めたうえでの表示義務を課したりする国も出てきている中、日本国内では未だその規制が無いのが現状です。菓子類やパン類、クッキー類、さらには一見身体に良さそうな玄米ブランなど、幅広い加工食品に使用されている確率が高いので注意が必要です。また、油を高温に熱して調理する揚げ物もトランス脂肪酸を発生させやすくなります。家庭での油の使いまわしもこの点ではおすすめできませんし、外食でも揚げ物の選択率を下げるなどの意識を持つのが良いでしょう。
飽和脂肪酸の代表格は牛肉豚肉鶏肉などの各種肉類乳製品に含まれている動物性の脂肪パーム油ヤシ油になります。飽和脂肪酸もトランス脂肪酸同様に、摂り過ぎによるLDL(悪玉コレステロール)の増加が懸念されます。「身体にはタンパク質が大事」それは確かに間違いではありませんが、肉類ばかりを食べ過ぎていると知らない内に脂質異常症の仲間入りをしていることになりやすく、いつの間にか毛細血管にとって良くない血液バランスになってしまっているかもしれません。私自身肉類が大好きでたくさん摂ってきました。結果中性脂肪値やLDLコレステロール値が10年以上基準値を超え続けていたという過去があります。
肉の摂取量を変えず野菜を増やし運動を継続したこともありましたが、それだとLDLコレステロール値の低下は年単位で確認されませんでした。ところが、意を決し運動強度は変えずに肉や油を厳しく制限した食事をたった6週間続けただけでLDLコレステロール値は一気に基準値に収まったという体験をしています。個人差がある話だとは思いますが、私の場合はわかりやすく肉食が血中高コレステロールの一因だったようです。

✖冷たい飲食物をよく摂る

冷たい飲み物

ドリンクやアイス、かき氷やよく冷えた果物など、その他にも冷たい飲食物は存在しますが、冷たい性質のものの摂取には注意が必要です。その理由は内臓(主に胃腸)が冷えてしまうからです。
胃腸は平滑筋という筋肉でできており、筋肉には冷えると硬くなる(引き締まる)性質があります、冷蔵庫から出したての冷たく締まったお肉も時間が経つと段々柔らかくなってきますよね。それ故に私たちの内臓も多少の冷刺激には適応できたとしても、冷たい物の多量摂取や頻回摂取には弱く、冷えで動きが鈍くなってしまうのです。
夏場に冷たいジュースを飲み過ぎてお腹が下ってしまった経験はないでしょうか?あれはまさしく胃腸が冷えて急激に機能が低下してしまった反応になります。
このように胃腸が冷えて動きが悪くなってしまっている時に、実は血流も低下してしまうのです。これは想像できますよね、私たちは寒い場所に行けば身体を縮めたり手足が冷たくなることを実感します、内臓でも同じことが発生してしまうわけです。限度を超えた冷刺激に曝されると交感神経系の緊張状態が生じ胃腸を栄養する血管群をキュッと縮めてしまいます。
血流の低下や血管の収縮はなるべく引き起こさない方が血管のコンディショニングには良いわけですから、意識しておくべきところです。
アイスやかき氷の食べ過ぎに注意、冷えたフルーツの多量摂取も気をつける、飲み物には氷を入れないゴクゴクと一気に飲まない必要以上に冷やさないようにする(冷蔵温度設定)、細目に少量ずつ摂取するようにするなどして、お腹にも負担をかけないようにしましょう。

✖カフェインをよく摂る

エナジードリンク

コーヒーエナジードリンク系緑茶(玉露)紅茶チョコレートなどをよく摂取する方は要注意。眠気覚ましに効果を発揮するカフェインですが、その覚醒作用からもわかるようにカフェインの作用が持続している間は交感神経が刺激されるということになります。交感神経の興奮状態では末梢血管は収縮させられてしまうので、カフェインの摂取量や頻度には注意が必要です。ノンカフェインのお茶は、ルイボスティー、麦茶、はと麦茶、そば茶、黒豆茶などがあります。ほうじ茶やウーロン茶、ジャスミン茶など茶葉が原料になっているものだと多かれ少なかれカフェインは含まれてしまいます。
嗜好品ですし絶対に飲むなという話ではありませんが、毛細血管を強化/再生しよう考えている状況でカフェインの摂取量が過剰かもと思われるような方はお気を付けください。

✖日焼けをする/紫外線を浴びる

日焼け

紫外線の影響は毛細血管まで到達すると考えてください。表皮には紫外線をある程度カットする力がありますが、表皮を越えて何割かの紫外線刺激は真皮層にまで到達します。この真皮層には毛細血管が存在し紫外線によって刺激を受けると炎症反応充血を起こしてしまうというわけです。日焼けでは炎症反応や充血反応で赤くなったりヒリヒリとした痛みが発生していることになります。これは紫外線刺激により毛細血管が直接的にダメージを受けていることに他なりません。紫外線対策はきちんと行うことが大事になりますね。

✖お風呂に浸からずシャワー浴が多い

シャワー

暑い日の夜などはついついシャワー浴で済ませてしまう方も多いかもしれません、ですが毛細血管の強化/再生を望まれるのであればなるべく湯船に浸かるようにしましょう。シャワーには汗や汚れを洗い流す力はあるものの、入浴と異なり身体を温めて血行促進をしたり、高いリラックス効果を得るのには向いていません。毛細血管の強化/再生を促すためには、末梢循環の血流が良くなる状況を増やすようにしなければなりません。それにはあらゆるストレスから解放され心身がリラックスした状態を増やすことが必要になってきますので、「ふぅ〜っ」と息を吐いて脱力ができる入浴はセルフケアの強い味方となってくれます。気をつけておかなければならないのは入浴の仕方です。心身のリラックス効果が得られる入浴にして欲しいので、熱すぎる湯温での入浴や長時間の入浴NGになります。

✖体を締め付ける着衣を身に着ける

夜靴下を脱いだらその跡がくっきりと脚についていたことはないでしょうか?あれは靴下の締め付けと足の浮腫みが相まって現れるものですが、そこに血液やリンパ液のうっ滞があることを示しています。そのような浮腫みの解消アイテムとして着圧ソックスを用いられている方も多いと思います。ただ、この着圧ソックスも使い方次第では循環/血行にとってはマイナスに作用してしまうこともありますので注意が必要です。着圧ソックスは身体の末梢から心臓に向けて圧迫力を変化させることで血流やリンパ液を戻す作用の期待されるものですが、締め付けの強い物であったり、常用していたり、就寝中も使用したりしてしまっていると下肢本来の自然な循環状態を邪魔してしまうこともあるからです。
そもそも浮腫みが出るということは、立ちっぱなしや座りっぱなしでいる時間が長かったり、下半身の筋肉量が減って筋ポンプ機能が弱くなっていたり、血管の老化があったりと、動いていないまたは筋肉や関節を上手く使えていないことで血行そのものに影響が出てしまっている状態です。着圧アイテムを使い続けるよりも下半身を動かし鍛えるというのが根本的な解決法になってきます。特に就寝中などにも使用されている場合、末梢への血流そのものも影響を受けてしまうかもしれません。これは着圧ソックスに限った話ではなく、下着やパジャマの部分的な締め付けにも言えることです。就寝中のスムーズな血流は身体の成長や回復に欠かせない物となりますので、特別な理由がなければゆったりとした着衣を選ぶようにしてください。

✖薬を常用している

薬

薬は身体にとっては異物になります。異物が入ってくると交感神経系が刺激されるため緊張により末梢血管は収縮しやすくなるという反応が起こってしまいます。
健康上の理由からお薬を服用しなければならないような場合も往々にしてあるわけですが、そのような状況の方は毛細血管を良くするためのその他のアプローチを実践することで対応していきましょう。
一方で血液をサラサラにしたり血栓を予防するようなお薬の場合は、血流を後押ししてくれることになりますのでその部分だけを見れば毛細血管にとっても好都合であったりします。
薬の服用に関しては必ず担当医に相談された上でご判断ください。

こんなサインや習慣はありませんか?

毛細血管の老化や減少と言われても、果たして自分がどうなのか?ということはなかなか客観的に判断が出来ません。
下記に挙げたような徴候や習慣があればあるほど、毛細血管レベルでの弱体化が起こっている可能性が高くなります。
チェックしてみてください。

  • 年齢は30代以降である
  • 風邪をひきやすい
  • 血糖値が高め
  • コレステロール値が高め
  • 脂質代謝異常傾向
  • 睡眠時間が短い(不規則)
  • 不眠傾向がある
  • 目が疲れやすい
  • 蜘蛛の巣のような縮れた血管がみられる
  • シミや皺が増えてきた
  • 疲れが抜けにくくなった
  • 傷やアザが治りにくくなった
  • 肌が乾燥したり荒れやすい
  • ファーストフード、インスタント食品をよく食べる
  • 揚げ物や油を使った食事が多い
  • タバコを吸う
  • 手足の冷えがある
  • お腹が冷たい
  • 平均体温36.0未満
  • 目の下にクマがある
  • 鼻の頭が赤い
  • 赤ら顔
  • 手足が火照る
  • 足がよく浮腫む
  • 運動不足
  • 髪がパサつくようになった
  • 白髪が増えてきた
  • 抜け毛が目立ってきた
  • 肩こり腰痛が続いている
  • 頭痛持ち
  • 神経痛が出やすい
  • 便秘もしくは下痢がち
  • 寒い環境下での仕事

ゴースト血管とは

ゴースト化&変形
↑毛細血管の密集度が疎になっているような部位

毛細血管の話になるとよく耳にするゴースト血管。このゴースト血管とはどのような状況を指すのでしょうか。

毛細血管が老化し、本来あるべきはずの場所に見られなくなってしまったり消えかかっているような状態を毛細血管のゴースト血管化と言います。
ゴースト血管とは「ゴースト血管」という名称の血管が存在するわけではなく、毛細血管の密集度が疎になったり機能が低下しているその状態を表す言葉です。
マイクロスコープで拡大観察を行うことで、毛細血管が密に存在しているのか疎になってしまっているのかは確認ができます。
もし、あなたの毛細血管にゴースト血管が確認されてしまったら、(無数にある毛細血管の中の数本が無いだけだから・・)などと高を括らないほうが良いかもしれません。
その理由の一つになりますが、すでに研究では肌の張りやみずみずしさを保つのに注目されているコラーゲンが毛細血管の周りに発生することが確認されているのです。毛細血管は顔や頭をはじめとした皮膚はもちろん臓器や骨にも張り巡らされています。胃腸の粘膜にもびっしりと並んでいるからこそ、栄養や老廃物の交換が行えるわけなんですね。ミクロの世界で少し減っているだけのように感じがちですが、ゴースト血管化してしまった場所の周囲では代謝能力が落ちてしまい、肌のコンディションや頭髪の状況、消化吸収の働きなどに日々影響が出ることになるので少しでもコンディションは上げておきたいものです。
そのような理由から美容の意識のある方にとってはゴースト血管が大敵であることは言うまでもありませんし、毛細血管の状態は日々の健康や身体の回復能力とも密接に関わってきます。

毛細血管を育てる生活習慣

毛細血管は年齢に関係なく強化/再生が可能です。回復に必要な時間(期間)には個人差がありますが一般に若ければ若いほど変化のスピードも早い傾向にあります。
それでは毛細血管の強化/再生について触れていきましょう。

毛細血管は身体の隅々にまで存在します。そして毛細血管も結局は細胞で出来ていますので、毛細血管を育てるためには末梢血管の血流を良くし細胞の隅々にまで栄養を与えられるようにすることと、回復する時間を与えるということが必要になります。兎にも角にも血流を良くするようにして、ダメージを受けている毛細血管領域にも血液を送り続けることが大事だということです。
そのために意識するのは以下のようなことになります。

  1. 筋肉を動かす
    筋肉を動かすことは毛細血管のコンディショニングにとても有効です。それは全身の筋肉量を合わせた時にこの筋肉こそが人体最大の産熱器官ということができ、筋肉を使うことは身体を温めるのにとても効率が良いのです。また、筋肉の中を流れる血管にとって筋肉の伸縮運動はポンプの役目となり、血液循環のための強力な動力となります。ですので筋肉を動かすことやトレーニングによって筋肉を増やすことというのは、血流を後押しし、熱の産生量を増大させることとなるので冷えが大敵な毛細血管を強化するのには打ってつけとなります。特に下半身には大腿四頭筋や、殿筋ハムストリングス腓腹筋に代表されるように、単体でも大きくてポンプ作用に優れた筋肉が存在します。日頃から下半身をしっかり動かして、毛細血管の強化やゴースト血管解消に役立たせましょう。
    ☆ここでポイント☆
    筋肉を動かすのにはやはり運動を定期的に行うのが手っ取り早いですよね。
    (でも、運動するのはハードルが高い・・)という方もご安心ください!
    こと、毛細血管のトリートメントに関しては、激しい運動はむしろ逆効果になることがあります(個人差有り)。
    身体に酸素は適度に必要なものであって多すぎる必要はありません。激しい運動により酸素を大量に摂り込むことが習慣になってしまうと、活性酸素も大量に発生してしまうことになり毛細血管がサビつく「酸化」を起こしやすくなってしまいます。下記に挙げるような日常生活の延長上にある動作で適度な有酸素運動効果は得られます。
    ・つま先立ち
    ・屈伸運動
    ・スクワット
    ・ジャンプ
    ・階段の上り下り
  2. 栄養をバランスよく摂る
    資材が無ければ道路を作ることが出来ないのと同じで、毛細血管の強化/再生にも材料が必要になります。そのための材料とは、タンパク質やビタミン、良質な脂質などの栄養です。
    それら栄養が何によって私たちの身体の中を巡っているのかといえばそれは血液(血管/血流)なのです。栄養と血液(血管/血流)は密接に関わります。無理なダイエットを繰り返していたり、他のトピックでも触れているような血管にとって好ましくないようなものばかりを食べてしまわないようにしましょう。
  3. よく休む
    これは主に睡眠のことを指します。毛細血管のためのみならず、私たちの身体はあらゆるところが睡眠中に回復できるようになっています。特に深い睡眠であるノンレム睡眠が多くなるほど成長ホルモンという回復作用の要のホルモンが分泌されやすくなるので質の良い睡眠となります。きちんと眠れていると自律神経バランスも整いやすくなり、脳の疲労やストレスによる心身への影響も緩和されます。
    ちなみに成長ホルモンの分泌を高める寝方としては、①0:00前に就寝する ②6.5~7.5時間の睡眠時間をとる ③起床時刻にムラが出ないようにし、起きたら朝日を浴びる習慣にする ことです。
  4. ストレスをコントロールする
    ストレスが全て悪者かというとそうではありません。人間の肉体的精神的成長にとってある程度は必要なストレスも存在します。ここで話をするのはそのようなポジティブなストレスの話ではありません。避けるべき、緩和すべきストレスの話です。生きていれば様々なストレスに曝される現代社会ですが、総じて対処の仕方は同じになります。ストレスのもとを断ち切ることが出来ればそれが理想的なのはもちろんですが、なかなかそれが出来ないからストレスになるわけで。。ですもんね。積極的にストレスの緩和を図るために実行してほしいことは、①笑顔をつくる ②腹式呼吸を行う ③よく噛む ④自分なりのストレス発散法をきちんと行う ⑤自分を労ってあげる ことです。
  5. 食事の順番
    食事の順番がなぜ重要かというと血糖値上昇のコントロールをするためです。前出の❝毛細血管によくない生活習慣❞でも触れた通り、食後の高血糖は血管そのものにダメージを与えてしまいます。血管に焦げ付きを発生させ血管壁を弱くしてしまうのです。例えば、サラダ、焼き魚、ご飯、みそ汁、と同じものを食べるにしても、食べる順番によって血糖値の上昇の仕方は変わってきます。
    先ず意識するのは、GI値の高い食品を空腹状態でいきなり食べないようにすることです、例に出した献立だとご飯(米)がそれに該当します。
    同じくらい重要なのが、先にみそ汁やサラダを食べきることです。私自身が子供のころなどは三角食べと言って、ご飯、みそ汁、おかずを少しづつ組み合わせながら食べるようにという教育を受けてきましたが、急激な血糖値の上昇(血糖値スパイク)を予防する観点でいえば残念ながら間違っていたことになります。みそ汁やサラダに含まれている野菜類、海藻類、キノコ類には食物繊維が多く含まれているため、糖質が届く前に胃腸へ取り込むだけで、糖質の吸収を緩やかにする緩衝材の役割を果たしてくれます。
    注意点としては、サラダのドレッシング選び!血糖値を上げないことが目的になりますので、砂糖や果糖ブドウ糖液糖が成分の上位に記されているようなものは使わないようにしたいし、使っても量は少なくしたいところです。また次の脂質の話と繋がりますがノンオイルタイプが最適です、勘の良い方はもうお気づきだと思いますが、ドレッシングは市販品に頼らず醤油、塩、レモン果汁、酢、オメガ3系の油少々などを自分好みにブレンドして作るのが最もおすすめです。
  6. 良質の脂質を摂る
    毛細血管も細胞でできています、細胞には細胞膜が存在し細胞膜を形成する材料としてリン脂質コレステロールが挙げられるため、脂質の総摂取量には注意をしながらも良質な油(脂質)は摂取する必要が出てきます。
    脂と健康に対する考え方には様々なものがあります。どんな考え方を選択されるかはそれぞれの判断になってきますので、ここでは私の学びと自身の食事実験経験からのおススメをお伝えします。それは肉類乳製品からのタンパク質と脂質摂取は極力控え魚類(主に青魚)に代表されるDHA/EPAや亜麻仁油えごま油、ココナッツオイル等のオメガ3系の脂質を積極的に摂ること、そしてオメガ6系の脂質の摂取は多くなりがちになるので控えるようにすることです。オメガ3:オメガ6=1:4(以下)の割合になるように摂取できれば理想的となります。いくらオメガ3だからといっても摂り過ぎて偏ってしまうのはやはりダメです。
  7. 今日から始める
    毛細血管の老化は30代を境に進み続けます、ですので少しでも若い頃からの生活習慣コントロールの開始がとても大事です。年齢を重ねれば重ねるほど身体の反応も鈍くなってくるのが普通です。恥ずかしながら私自身も40歳を過ぎて自分の毛細血管を観察したときに愕然としたことから、現在の血管に優しい食べ方や生き方を継続するようになりました。一緒に毛細血管を育てていきましょう!

毛細血管を育てる食品

最後に毛細血管を育てるのに役立つとされる食品や栄養素をご紹介しておきます。

  • ルイボスティー
    ルイボスティー
    毛細血管の内皮細胞にある受容体Tie2(タイツ―)を活性化させる作用があります。Tie2には血管内皮細胞と壁細胞を強く結びつける働きがあり、毛細血管の無駄な隙間を埋めて血管の正常化に影響します。
    また、フラボノイドやSOD酵素(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)という抗酸化物質が含まれており強い抗酸化作用が期待できます。この抗酸化作用によって血中の活性酸素を減らす効果を得られると考えられており、悪玉(LDL)コレステロールの増加を抑制してくれます。高脂血症や動脈硬化といった血管にダメージを与える状況の予防/改善効果に役立つため、毛細血管ケアにも欠かせないお茶と言えそうです。
    加えて、お茶類でありながらルイボスティーにはカフェインが含まれていないことも大事なポイントです。カフェインの摂り過ぎは交感神経の興奮を招き末梢血流を低下させてしまうので、気にせずに飲めるお茶としても重宝します。
    味も飲みやすく強い癖は有りません。個人差はありますが比較的子供にも受け入れられやすいお茶になります。

  • ヒハツ(ヒバーチ近似種)
    ヒハツヒハツ(粉末)
    毛細血管は内皮細胞とそれを覆う壁細胞によって作られています。内皮細胞にはTie2(タイツ―)という受容体があり、このTie2が活性化すると血管内皮細胞同士がしっかりとくっつき毛細血管が強くなります。ルイボスティーと同様にヒハツに含まれるピペリンという成分がTie2を活性化させることがわかっており、毛細血管構造を強化する作用が期待できます。このピペリンは胡椒類に含まれている辛み成分で黒胡椒にも存在しますが含有量はヒハツの方が優っています。
    1日あたりの摂取目安は1グラム(小さじ半分)程度と言われています。辛い物や香辛料好きだからと言って使い過ぎないように気を付けましょう。
    みそ汁やスープに、サラダ、麺類や飲み物に至るまでどんなんものにでもさっと振りかけて摂取ができてしまうので簡単です。
    私個人の感想ですが、ヒハツを摂るとすぐに身体がポカポカしてきて、「効いてる感」を得られるので冷え性の方などにもおすすめです。
    取り扱っているお店はあまり多くは有りませんが、ネット通販でも買えますし、当院の近くではカルディコーヒーファームテラスモール松戸店さんで取り扱いがあります。
  • シナモン(セイロン種)
    シナモン
    ルイボスティーやヒハツと同様にTie2活性化に役立つのがこのシナモンです。シナモンに含まれるシンナムアルデヒドという成分にTie2を活性化させ、毛細血管を強化する作用が期待できます。
    毛細血管の強化以外にも、血流促進作用、抗酸化作用、抗炎症作用、抗菌作用等が期待できるのもシナモンの良いところ。
    魅力たっぷりのシナモンですが積極的に摂取するのであれば注意しなくてはならない点があります、それは品種です。シナモンは「カシア種」「セイロン種」に大別されるのですが、同じシナモンでも過剰摂取により肝障害を引き起こす恐れのある「クマリン」という香り成分の含有量がこの2種では全く異なってくるのです。血管強化を目的に摂取を継続されるつもりであれば「セイロン種」をおススメします。
    通常の食事やお菓子に使われているようなシナモンは断りがなければそのほとんどがカシアシナモンになると考えられますが、一般的な摂取量では基本的に問題にはなりませんので過剰にカシアシナモンを毛嫌いする必要はありません。毎日のように積極的に摂っていくつもりであればセイロン種が適していますし、より注意が必要なケースはサプリメントでシナモンを摂取しようと考えられる場合です。原料がセイロンシナモンなのかカシアシナモンなのかは確認するようにし、原料品種がハッキリしないものは選択しないようにすることが望ましく、いずれにしてもサプリメントの摂取容量を超えて摂取することの無いように注意しましょう。
    私はパウダータイプのセイロンシナモンをルイボスティーに足して愛飲しています。

  • 青魚(イワシ・サバ・サンマ・アジ等)
    イワシ
    青魚と言われる、イワシ、サバ、サンマ、アジ類にはDHA(ドコサヘキサエンサン)EPA(エイコサペンタエン酸)と呼ばれるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。オメガ3脂肪酸は、高血圧、動脈硬化、脂質異常、心疾患、脳血管疾患などと関わる血管系のコンディショニングに有効ですし、とりわけDHAやEPAには抗炎症作用が期待できるためアレルギーや過敏症症状をお持ちの方にもおすすめな食材です。
    せっかく青魚に豊富に含まれているオメガ3脂肪酸ですが、やはり調理法によって食品中の脂肪酸含有量は変化してきます。
    一番のおススメは生食です、苦手でなければぜひ刺身やカルパッチョなどで食べるようにしたいですね、焼いたり煮たり揚げたりするとその調理行程で2割~5割ほどの脂肪酸が失われてしまうと考えられています。魚から失われた脂肪酸も無駄なく摂取するためには、みそ汁のような形で汁ごといただくようにするととてもよいです。
    缶詰でも摂取は可能ですが、その場合は調味系のオイルなどが使われていない「水煮缶」を選ぶようにしてください。
    DHA、EPAと言えば青魚が代表格ですが、その他の魚には存在しないというわけではありません。
    マグロ、ブリ、いくら/スジコ、タチウオ、銀鮭、ウナギ、ニシン、サワラ、マダイ、シシャモ、キンメダイ、アナゴなどには比較的多く含まれていますので工夫してみてください。

  • オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)
    ナッツ類チアシード(オイル&種子)
    青魚でも紹介しましたオメガ3脂肪酸ですが、その種類はDHAとEPAのみではありません。アマニ(亜麻仁)油、エゴマ油、クルミ、チアシード、シソ、ほうれん草などに含まれるα-リノレン酸もその一つです。
    α-リノレン酸は体内でその一部がDHAやEPAの材料として使われます。また、人間は身体の中でα-リノレン酸を合成できないので必須脂肪酸に分類されていて食事から摂取する必要のある脂肪酸です。
    中性脂肪を下げ、血中のLDL(悪玉コレステロール)は上げないように作用してくれるため、積極的な摂取により心臓血管系のコンディショニングに一役買ってくれます。
    DHA、EPAと同じように抗炎症作用が期待できるためアレルギーや過敏症症状をお持ちの方にもおすすめな食材です。

  • ファイトケミカル(フィトケミカル)
    野菜&果物
    ファイトケミカル(phytochemical)、効き慣れなれない方もまだまだ多いかもしれませんが香りや色素、粘性や刺激性など植物に含まれている化学物質のことを指します。
    ファイトケミカルは①ポリフェノール(フラボノイド(ビタミンP)系)、②カロテノイド、③含硫化合物、④テルペン類、⑤多糖類に大別されますが、これらフィトケミカルには抗酸化作用を持っているものが多いことから、血管の老化予防を始め、代謝の促進や免疫力の向上、脳の活性化など様々な働きが期待できると考えられています。
    ①ポリフェノール:アントシアニン、カテキン、イソフラボン、クロロゲン酸、ケルセチン、ヘスペリジン
    ②カロテノイド:βカロテン、リコピン、ルテイン
    ③含硫化合物:アリシン、イソチオシアネート
    ④テルペン類:リモネン、オイゲノール、ジテルペン
    ⑤多糖類:βグルカン、フコイダン、ペクチン
    添付の画像から想像してもらえるかもしれませんが、これらファイトケミカルは特定の何かを食べれば良いとう単純な話ではなく、野菜、果物、キノコ類、海藻類等、様々な食材をバランスよく摂ることでそれぞれの食材の栄養素と共にファイトケミカルの相乗効果が期待できるものになります。
    また、皮などにもファイトケミカルは含まれているので、ホールフードでの摂取が望ましく野菜類はなるべく皮付きのまま料理をしたり、カロテノイド類は脂溶性の為、油と合わせて摂取することで吸収率を上げるようにします、含硫化合物は熱に弱い物が多いため過熱をしないで摂取できると良いでしょう。

  • 緑茶/紅茶
    紅茶緑茶
    紅茶類、緑茶類には血管の老化現象による動脈硬化の進行を抑制させる作用が期待できます。
    どちらにも含まれているポリフェノールのカテキン類には抗酸化作用があり、血中の悪玉コレステロールの上昇を抑える作用があることがわかっています。
    血小板の凝集作用を抑制するような働きも見つかっていて、血栓形成の予防効果も期待できからです。
    しかしながら、茶葉から作られるお茶類にはカフェインが含まれてきますので飲み過ぎや飲む時間帯には注意をしたいところです。

  • 蕎麦/そば湯
    蕎麦そば湯
    蕎麦にはルチンやカテキンといったポリフェノールが豊富に含まれており、その作用から毛細血管のコンディショニングにも有用です。
    ルチンには毛細血管を強くしたり、血流を良くする作用が期待でき、カテキンはその抗酸化力・殺菌効果により毛細血管のみならず身体をサポートしてくれます。
    その他にも成分として含まれるコリンが、コレステロールの抑制や脂質の代謝に働きかけるため血管環境の改善に役立ちますし、豊富な食物繊維によって血糖値の急激な上昇を抑えつつ腸内環境の改善にも一役買ってくれるのです。GI値の分類表でも蕎麦は低GIグループに入っていましたよね。
    さらにビタミンB1、B2や植物性のタンパク質も多く含まれているので、毛細血管を育てようと考えている時の主食には打ってつけです。
    注意点としては、蕎麦粉の比率です。たとえ「そば」という商品名であっても成分表示をみると、小麦粉の方が含有量の多い「そば商品」は結構あるのです。
    原材料表示の筆頭に「そば粉」が記載されているものがもちろんおススメです。
    「そば湯」だと思ってたくさん飲んでいたけど実はそば比率少なめの「小麦湯」だった、、なんてことにもなりかねませんので。

  • タマネギ
    タマネギ
    血液をサラサラにすることで有名なタマネギ、タマネギに含まれる硫化アリル(アリシン)がその主役になります。硫化アリルは辛み成分です、タマネギを切るほどに細胞が壊れ硫化アリルが生成されます。
    そのため、細かくみじん切りにして生のまま摂取するのが一番無駄がありません。タマネギをスライスして水にさらしたりすることもあるかもしれませんが水に浸けすぎていると硫化アリルは出て行ってしまいますのでその点も注意が必要です。長ネギや小ネギ、ニンニク、ニラなどにも硫化アリルは含まれています。いろいろな食材から少しづつでも摂取できると良いですね。
    血液がサラサラで血管内をスムーズに循環してくれると、細胞の新陳代謝も当然高まることに繋がりますので毛細血管を育てるのに役立ちます。

  • 海藻類
    海藻類
    海草類の特徴と言えば豊富な食物繊維が挙げられます。その食物繊維は腸内細菌の餌となり腸内環境の安定化を促し、腸内環境が安定していると私たちの自律神経のバランスも安定するようになってくるのです。自律神経の働きが安定するというのは活動・休息のリズムが安定することに繋がりますので、血管/毛細血管のコンディショニングに繋がってきます。
    また、食物繊維だけでなく海草類には抗酸化物質のカロテンが多く含まれていますし、ぬめり成分のアルギン酸やフコイダンにはコレステロールやナトリウムを体外へ排出する作用がありますので、高血圧や動脈硬化のような血管系のトラブルを防いでくれる作用が期待できます。

  • 発酵食品
    納豆キムチぬか漬け
    発酵食品は腸内環境の改善に役立ちます。善玉菌を増やしてくれるのです。発酵食品の中でも納豆に含まれるナットウキナーゼには血液が固まるのを抑える効果や血栓を溶かす作用が期待できます。血液がサラサラになるため血流改善が期待できます。キムチは乳酸菌が腸内環境の改善に一役買ってくれますし、抗酸化作用を持つとうがらしやコレステロール値の調節に役立つニンニクやショウガも含まれてるので血管のコンディショニングにも適しています。また、ぬか漬けにも乳酸菌や酵母菌が含まれているため腸内細菌のバランスを整えるのには打ってつけです。
    この場合は、発酵食品としてのキムチやぬか漬けに腸内環境を整え間接的に血管のコンディショニングに役立つ効果が期待されるわけなので、ただのお漬物だとその効果は期待できませんからご注意ください。

  • 梅干し
    梅干し
    梅干しには抗酸化物質のクエン酸に代表される有機酸が数種類含まれていますし、その他ミネラルやビタミンも同時に摂取できます。身体のPH値を理想的な弱アルカリ性に調節する作用が期待できるとともに血液をサラサラにしてくれるため、食べ過ぎや塩分の過剰摂取には気をつけながら日々の食卓に並べたいものです。

今までてんびん鍼灸治療院ではあらゆる症状でお悩みの方に、

  1. 脈波を用いた血管健康解析で血管状態と血液循環状態を把握
  2. 血液検査データから、提携医師による動脈硬化の状況と栄養状態の解析

を用いて、血行状態の把握と改善法のアドバイスを行ってきました。

ここに毛細血管観察が加わることで、より詳細なアドバイスと視覚で毛細血管の改善状況が把握できるようになります。

なんとなく血行を良くするのではなく、一歩ずつ確実に血行を良くしていく選択をしていきましょう!

 

毛細血管観察費用

1回: 550円     

関連リンク

〈YouTubeへリンクします↓↓〉-----------

毛細血管スコープ①175倍 動画集

毛細血管スコープ②620倍 動画集

毛細血管スコープ③理想的な毛細血管形状

毛細血管スコープ④あの場所で観る理由

毛細血管スコープ⑤血流止まってる?

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血行はアトピーや各種のアレルギー症状の克服とも非常に関りの深いものです。

当院では心身の内部環境をも整えて、アレルギー/過敏症でのお悩みを解消し笑顔で過ごせる日々を取り戻すお手伝いをさせていただいています。

アレルギーや過敏症状でお悩みの方はアラテックセラピーをご検討ください、こちらのご予約フォームかお電話でお問い合わせください。

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